ベトナム 新型コロナウイルスによる肺炎の感染対策を強化
(VOVWORLD) - 新型コロナウイルスによる肺炎の感染が中国を始め、多くの国で拡大している背景の中で、ベトナム政府は感染対策を強化しています。
1月30日、グエン・スアン・フック首相の主宰の下で、新型コロナウイルスによる肺炎の感染対策に関する政府の会議が行われました。会議で、フック首相は、機動作業グループの設立や、万が一の場合に対応するための飛行機の用意、感染者の隔離・治療という任務を委託された21の病院によるネットワークづくり、感染拡大防止対策に必要な設備や人材の確保などを指導しました。
また、政府は、新型コロナウイルスによる肺炎対策に関する指示を出し、その中には、中国との国境検問所での監視を強化することや、中国への渡航中止を勧告するなど、必要に応じて中国に滞在しているベトナム人の避難を準備すること、感染地帯を結ぶ直行便や中国への旅行ツアー、中国人旅行者へのビザ発給を中止することなどの措置があります。
現在、ベトナム当局者は、中国から帰国したベトナム人の健康を厳しく監視しているとともに、北部ラオカイ省のホアチュフンやロコチン、ムオンクオンなどの小さな国境検問所での出入国活動を中止しています。また、国民に感染状態に関する情報を迅速かつ正確に発信しているとともに、予防対策に関するガイドラインを出しました。
グエン・スアン・フック首相は、医療・安全保障・メディアを始めとする社会全体の力を動員して、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大に対応する決意を強調しています。