ベトナム 障害者の雇用確保をめざすILO第159号条約を批准
(VOVWORLD) - 先ごろ、ベトナムのグエン・フ・チョン党書記長・国家主席は、障害者の適切な雇用と社会統合の確保をめざすILO国際労働機関の第159号条約を批准しました。
これは、身体の不自由な労働者が差別されないようにするというベトナムの取り組みを示すものです。
第159号条約は、ベトナムが批准したILOの23番目の条約です。 障害者の職業リハビリテーション及び雇用に関する条約という正式名を持つこの条約は1983年6月20日に採択され、批准国に対し、障害を持つ労働者のために適切な職業リハビリテーションの対策を講じ、雇用機会の増進に努めるものとされます。
ベトナム政府は、この条約の批准は、身体障がい者の支援を目指す法整備を促進させる措置の一つであり、国際労働基準に満たすような取り組みの一つでもあるとしています。ベトナムは身体障がい者の権利保護を促進させるため、2010年に身体障がい者法を採択したほか、2012年に身体障がい者に関する国家行動計画を打ち出しました。また、2014年に、国連の身体障がい者権利条約を批准しました。
実際、ベトナムは、障害を持つ労働者を雇用する企業を対象に優遇政策をとるとともに、身体障碍者に対する職業訓練を強化しています。ILOベトナム事務所のチャン・ヒリ所長は、障害を持つ労働者に雇用チャンスを与えることは、人権保護であり、企業の成功につながるものでもあるとしており、この課題の解決におけるベトナムの取り組みを高く評価しました。
ベトナム政府はこれからも、身体障がい者に平等な雇用チャンスを与えるようにしている方針です。