(VOVWORLD) -ベトナム政府は、固体廃棄物処理に関する議定や指示などを発行させました。また、資源環境省は、環境保護、特に固体廃棄物管理に関する国家管理機関としての役割を果たして、固体廃棄物管理に関する政策などを立ててきました。
この間、人口の増加と経済社会の発展により、商品や原料、エネルギー消費の需要が増えると同時に、固体廃棄物の発生量も増加しつつあり、固体廃棄物の管理作業を妨げているという現状があります。都市部では、2015年の生活廃棄物は、2010年に比べ1.6倍増となりました。また、ベトナムの固体廃棄物発生量は2010年と比べ、2020年までに2.37倍、2025年までに3.2倍となる恐れがあると予測されています。そこで、固体廃棄物の分別、収集、搬送、処理などは、管理各機関にとって大きな問題の存在です。
こうした状況の中で、ベトナム政府は、固体廃棄物処理に関する議定や指示などを発行させました。また、資源環境省は、環境保護、特に固体廃棄物管理に関する国家管理機関としての役割を果たして、固体廃棄物管理に関する政策などを立ててきました。
今週、ハノイで開催された「循環経済の要求に応える都市部の固体廃棄物の管理」と題する国際シンポジウムで、資源環境省のボ・トゥアン・ニャン次官は「これまでに発行された固体廃棄物管理に関する政策や体制は、一定の結果を収めてきた」と明らかにしました。
また、ニャン次官は「循環経済発展における都市廃棄物の管理は、世界共通に合致すると共に、経済面でも、社会面でも、環境面でも複数の利益を収める。ベトナムは、都市部の固体廃棄物を効果的に管理するため、各国の経験を学ぶとともに、同分野に先進的な技術を導入する必要がある。」と強調しました。
さらに、ニャン次官は「資源の開発、生産、消費、廃棄といった一方向の流れではなく、循環経済はリサイクル、再利用、再生産、省資源の製品開発、シェアリングなどを通じた資源循環の実現を目指すものである。これにより、使用済みの原材料を活用し、新しい資源の開発や廃棄物の処理コストを削減することができる。」と訴えました。