(VOVWORLD) - 国営企業、経済グループは、ベトナムにおける社会主義を志向する市場経済建設における重要な役割を果たしています。国営企業の発展は経済社会発展事業の試練を解決することだけでなく、国の経済路線を堅持することにも貢献しています。
これは、16日午前、政府本部で開催された国営企業の活動の効果向上に関する会議で出されたグエン・スアン・フック首相の発言です。
ベトナム経済は多セクターからなる経済であり、その中で、国営企業は指導的な役割を果たします。国の経済発展事業に対する国営企業の役割を重視しているベトナム政府は2016年からこれまで4回にわたり、国営企業に関する会議を行ってきました。
これらの会議で、国営企業の活動の効果向上などに関する方策が討議されました。実際、国営企業は多くの積極的な結果を収めている一方、問題点も山積しています。現時点で、国営企業の株式化は地域と世界経済の複雑な動きから多くのマイナス影響を受けています。さらに、株式化される国営企業の大部分は大手企業で、多くの分野で事業活動を行っていることから、株式化の準備には、時間がかかります。
今回の会議の報告によりますと、2016年から2019年6月現在、国営企業162社が株式化されました。株式化による収益は、5年前と比べ、2.8倍増となっています。これについて、フック首相は「株式化、投資撤退のかなり前向きな成果である」と評価しながら、「国営企業を変化・刷新したくないという考えが残っている」とも指摘しました。
また、国営企業の活動効果が増えていますが、各企業の実力に相応しくないとしています。国営企業の再編は、国の重要な分野で事業活動を行っている経済グループ、総公社を中心に実施されていることから、国営企業がベトナム経済におけるリード役を維持することが狙いです。
そのため、フック首相はさらに、「国営企業、経済グループは、ベトナムにおける社会主義を志向する市場経済建設における重要な役割を果たしている。そこで、国営企業は、引き続き、管理能力、自主性、規律性を高めると共に、技術の刷新などを積極的に行う必要がある」と訴えました。
今回の会議でフック首相が取り上げた内容は、国営企業の差し迫った問題であり、今後のその刷新・効果向上・役割の向上に役立ちます。その路線に従って、国営企業が自らの役割を再確認し、発展していくでしょう。