(VOVWORLD) -今年の上半期、ベトナム経済は、国内外から多くの試練に直面しているにもかかわらず、大きく発展しているとしています。これは、ADB=アジア開発銀行が今週発表した「ADO=アジア経済見通し2018」の改訂版の中で出された情報でした。
報告書によりますと、今年のベトナムの経済成長率は、年末までは輸出や農業、建設業、鉱山業の成長がやや低下する可能性があることから、4月に出されたアジア経済見通し2018の予測を下回る6.9%に達すると予測されています。また、2019年の経済成長率は6.8%で変更がないということです。ADBベトナムのエリック・シジウィック所長は「製造業の拡大、農業生産高の増加、サービス業の安定化、国内消費量の好調、及び外国直接投資と国内企業による投資活動の好転などが維持されれば、ベトナム経済は全ての分野において高い成長を遂げるはずだ」と見通しを明らかにしました。
2018年上半期にベトナムのGDP伸び率は、昨年同期の5.8%を上回り、7.1%にのぼっています。殆どの重要な経済部門は引き続き高い成果を収めています。この期間に、農業の成長率は、昨年同期の2.7%と比べ、3.9%と増加しています。その一方で、林業と水産物は依然として着実な成長を遂げています。
インフレ率が上昇の兆しを見せたものの、国家銀行は、2017年7月の金利低下以来、現行の金利水準を維持しています。同時に、国営企業と銀行システムの再構築は依然として続いていますが、そのスピードは以前より遅れています。
ベトナム経済は、多くの分野において好調な成果を遂げたものの、グローバル貿易紛争のエスカレートは、ベトナムの輸出活動やベトナムへのFDI誘致に悪影響を与えるであろうと指摘されています。