(VOVWORLD) - 先ごろ、国会常務委員会は初めて畜産法案に対する意見集約を行いました。常務委員らはこの法案の公布の重要性、調整対象と範囲、法律システムとの一貫性、経済発展に対する影響などを集中的に討議しました。
2004年、家畜・家禽の品種法令が公布されて以来、畜産業は基本的な変化を見せてきました。農家の小型の畜産モデル、国内品種の使用、素朴な小屋という時代に立ち遅れた畜産方式から、大規模な畜産農場、集中的生産、外国の新品種の使用へとシフトした結果、生産量は2倍増となりました。具体的には2005年の肉の生産量は年平均250万トンないし270万トンから現在、540万トンに増産、ミルクは10万トンから80万トンに増えたほか、卵は40億ないし45億個から90億個を超えています。
また、飼料としての餌代は農業副産物がインスタント餌に代わりました。ベトナムはインスタント餌生産部門を開発させ、2016年の生産高は2千万トンあまりに達しました。一方で、餌、家畜・家禽の新品種、畜産設備の輸出入が活発に行われています。
現在、ベトナムは国際社会への参入を促進し、複数の国際条約や貿易協定に加盟していることから、畜産管理に関する法律の公布が差し迫った問題となっています。
8章、65条を含む畜産法案は食品安全衛生、経済・社会関係の調整、経済社会発展に見合うような畜産の発展、雇用創出、気候変動への対応などの問題を網羅しています。また、同法案は家畜・家禽の品種や餌、畜産活動の管理、畜産部門の製品の輸出入、野生動物、ペットの飼育、畜産に対する国家管理、畜産に携わる国内外の個人、組織などの対象者を規定するものです。
畜産法案には複数の新たな規定が盛り込まれ、国際社会への参入や国家管理の実状に応えることが狙いです。