5月1日からの一週間の主な国内ニュース

*今週、ハノイ市内の政府本部で、グェン・スアン・フック首相の主宰の下で、政府の4月月例会議が行われました。席上、フック首相は「この会議は、政府閣僚が健全化された直後に開催されたことから、政府のメンバーは心を一つにして、任務を断固として実現する必要がある。」と強調し、次のように語りました。

(テープ)

「政府は、清廉かつ廉正でなければなりません。また、政府は、汚職と腐敗にノーを言い、特に浪費を避ける必要があります。当面、政府のメンバーは腐敗と浪費を生じやすい部門を再検討しなければなりません。国会はこの問題についても触れました。」

*3日から5日にかけて、ジャン・エリアソン国連副事務総長はベトナムを訪問しました。訪問期間中、エリアソン氏はチャン・ダイ・クアン国家主席と会見した他、ファム・ビン・ミン副首相兼外相と会談を行いました。双方は2030年アジェンダと2020年以降の新たな温暖化対策の法的枠組みとなる「パリ協定」を精力的に実施する必要があることで一致するとともに、ベトナムと国連との協力関係を強化することでも合意しました。ベトナム東部海域問題に関し、エリアソン氏は関係各国が自制して、国際法に従って紛争を平和的に解決するとともに、COC=海上行動規範を早期に達成するよう希望を表明しました。

* クウェートのシェイク・ジャービル・アル・ムバーラク・アル・ハマド・アル・サバーハ首相は5月5日から7日までベトナムを公式訪問しました。訪問期間中、ジャービル首相はグエン・スアン・フック首相と会談した他、グエン・フ・チョン共産党書記長と会見しました。クウェート首相によるベトナム訪問は政治、経済、通商を中心に多くの分野における両国の友好協力関係の促進に寄与するものとしています。

* 5日と6日の両日、日本の岸田・文雄外相はベトナムを公式訪問しました。5日午後、ファム・ビン・ミン副首相兼外相は岸田外相と会談を行いました。席上、双方は各レベルの訪問団の交換や対話の促進を通じて政治的信頼を強化することで一致しました。また、両者はともに関心のある地域と国際問題について意見を交換した他、国連やASEAN=東南アジア諸国連合、APEC=アジア太平洋経済協力会議、 ASEM=アジア欧州会議など、国際場裏で協力を緊密化させること、RCEP=東アジア包括的経済連携協定、TPP=環太平洋経済連携協定などの実施で連 携を強化することで合意しました。これを機に、両外相は共同で、越日協力合同委員会第8回会合を主催しました。

* 今週、中部ダナン市で、ベトナム国防省とアメリカ国際開発庁ベトナム事務所はダナン空港周辺における土壌の中のダイオキシンの処理結果を公表しました。これは、ベトナム国防省とアメリカ国際開発庁の管理の下にあるプロジェクトの一部となっています。式典で、ビン国防次官とアメリカのオシウス大使はこのプロジェクトは技術の面において成功したと強調しました。ビン次官は次のように語っています。

(テープ)

「このような大規模プロジェクトの最重要問題は経費が基本的に解決されたということです。次は、技術問題です。当初、我々は技術に関する幾つかの困 難がありましたが、現在までは、ダイオキシンの処理技術を身につけることができました。このプロジェクトが成功裏に実現されることを信じています。」

なお、ベトナムとアメリカは2012年8月から、ダナン空港周辺で、ダイオキシン除去作業を始めました。土壌中のダイオキシンの処理作業の第2段階は今年末から予定されています。

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