(VOVWORLD) - 14日から16日まで、ドイツ・ミュンヘンで第56回ミュンヘン安全保障会議が行われ、国際社会の注目を集めました。会議で、多くの問題が討議されました。
初日の14日はドイツのシュタインマイヤー大統領が冒頭であいさつし、自国第一主義を掲げるアメリカのトランプ政権を念頭に「平和な世界を作るための国際協調という目標から年々遠ざかっている。国際政治の破壊的な力学を一段と目にするようになっている」と述べ、強い危機感を示しました。
一方、王毅外相は15日、「アメリカの中国に対する非難はすべて嘘で、事実ではない。アメリカの一部の人は、社会主義大国がこの世界で成功することを受け入れたくないようだが、不公平だ」と非難しました。
ミュンヘン安全保障会議で、アメリカのエスパー国防長官は、中国が「習近平国家主席のもとで誤った方向に突き進んでいる」と脅威論を展開しました。また、ポンペオ国務長官も中国の通信機器大手「ファーウェイ」について、「中国政府が情報収集するためのトロイの木馬だ」と危険性を指摘しました。
欧州の安全保障を巡っては、NATOのストルテンベルグ事務総長は15日の演説で、「私は欧州だけを信じているのではない。欧州とアメリカを共に信じている」と強調しましたが、米欧に生じた溝の深さを際立たせました。
3日間の議事日程で、すべての問題を議論することはできませんが、討議された問題は、世界が数多くの試練に直面していることを示しています。武力衝突を避けるためには、政治的・外交的交渉・対話が求められていることが明らかになっています。