(VOVWORLD) - アメリカのトランプ大統領は2月24と25日の両日、インドを公式訪問しました。この訪問は両国関係の行き詰まり状態の打開に貢献し、よい展望がある関係づくりにつながると評されています。
今回のトランプ大統領のインド訪問は、世論の特別な関心を集めました。これは、トランプ大統領が就任して以来、初めてのインド訪問であり、歓迎を受けています。インドのモディ首相の主宰による歓迎式には大勢の市民が参加しました。
トランプ政権は2017年発足以降、主要な貿易相手国との貿易関係を見直してきました。インドに関しては、2019年6月5日以降、「複数の産業で、アメリカ企業による公正かつ合理的な市場アクセスを阻害している」として、これまで供与してきたGSP=一般特恵関税制度の対象から除外しています。トランプ政権の判断に対しては当初から、アメリカ・インドビジネス協議会といった業界団体やアメリカ議会が反対していました。
その後、両国は部分的な貿易交渉の合意を目指して交渉を重ねており、今回のトランプ大統領の訪問を機に、一定の成果が期待されていましたが、妥結は持ち越しとなりました。
トランプ大統領は、モディ首相と会談し、両国の貿易協定について、「合意できるだろう」と述べ、協定の締結に楽観的な見方を示しました。また、合意の時期については、「年末ごろになる」と楽観視している一方、「合意できない場合は、代替措置をとる」としています。
今回のトランプ大統領のインド訪問は、両国の政治面において信頼感を作り出すだけでなく、双方間の戦略的関係を深めることに貢献すると評されています。