(VOVWORLD) - 先週、アメリカのバイデン大統領は、秋の大統領選挙での再選を断念し、選挙戦から撤退する考えを表明しました。
(写真:Kyodo/TTXVN) |
21日午後、アメリカのバイデン大統領は、SNSで声明を発表し「民主党や国にとっては私が選挙戦から退き、大統領としての残りの任期のまっとうに集中することが最良だと信じている」として、秋の大統領選挙での再選を断念し、選挙戦から撤退する考えを明らかにしました。再選を目指す現職大統領が選挙戦の途中で撤退するのは、1968年のジョンソン大統領以来、56年ぶりの事態です。
また、バイデン氏は、カマラ・ハリス副大統領を民主党の後継の大統領候補として支持する考えを示し、有権者に対し、ハリス氏への支持を呼びかけました。これに対し、ハリス氏は声明で「バイデン大統領の支持を得られたことを光栄に思う。この指名を勝ち取るつもりだ」と意欲を示しました。バイデン大統領が今秋、行われる大統領選から撤退することを受け、イギリスやカナダ、ウクライナなど各国から、バイデン氏の決断をめぐってさまざまな反応がありました。
イギリスのスナク前首相は、バイデン氏の「米国への愛と奉仕への献身」を直接目にしたと語りました。そして、ポーランドのトゥスク首相はXへの投稿で、バイデン氏の難しい決断によって、ポーランドとアメリカ、世界がより安全になり、民主主義がより強固になったと指摘しました。また、ウクライナのゼレンスキー大統領は、アメリカの「揺るぎない支援」について感謝を示しました。ゼレンスキー氏は「この数年、多くの力強い決断が下されたが、それらはバイデン氏が困難な時代に対処するためにとった大胆な措置として記憶されるだろう」と述べました。
バイデン米大統領のが21日に大統領選からの撤退を表明したことに対し、欧州の左派系首脳たちは相次いで決断をたたえたとしています。
こうした中、大勢のアメリカ人はカマラ・ハリス副大統領を支持すると表明しました。