先週の主な国際ニュース 8日から

*エジプトのイスラム組織ムスリム同胞団は先週、軍に解任・拘束された同胞団出身のモルシ前大統領の釈放や復権を求め、首都カイロで大規模なデモを行いました。炎天下の会場を埋め尽くした信心深い人々は「イスラムを守る闘いだ」と訴えて「徹底抗戦」を誓いました。12日は、イスラム教のラマダン(断食月)入り後初めての金曜礼拝で、イスラム教徒にとって団結や宗教心を高める特別な日でした。主婦のサマフ・アリーさんは「モルシ氏を取り戻すまで戦い続ける。軍がわれわれ全員を抹殺したとしても、要求を勝ち取る」で語りました。

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モルシ前大統領


*日本政府は先週、発表した『防衛白書』の中で、中国との領土をめぐる緊張の高まりや北朝鮮の挑発的態度を指摘し、国家の安全保障への脅威が高まっているとし、軍事能力の拡大と米国との連携の一段の強化が必要だと強調しました。防衛白書の中で、政府は地域安保面で日本が直面する課題と、これらにどう対応してゆくかについて、過去数年よりもより民主主義的な言葉遣いをし、より警戒的な調子を示しました。

*アメリカと中国が安全保障や経済を中心に幅広い課題について話しあう戦略経済対話は、2日間の日程を終えて閉幕しました。焦点となったサイバーセキュリティー問題を巡る米中両国の立場の違いが浮き彫りになりました。米中両国が、安全保障や経済を中心に幅広い課題について話し合う今回の対話は、オバマ大統領と習近平国家主席が、先月行った首脳会談で、米中両国が「新しい形の関係」の構築を目指していくことで一致した流れを受けて行われました。
* アメリカの情報機関による極秘の個人情報収集活動を暴露し、訴追されたCIA米中央情報局の元職員のエドワード・スノーデン容疑者は先週、滞在中のモスクワのシェレメチェボ空港内で人権団体メンバーらと面会し、ロシアに政治亡命を求める考えを明らかにしました。

ベネズエラ、ボリビア両国大統領が受け入れを発表した南米への亡命が実現するまでの暫定措置としています。同容疑者が公の場に姿を見せたのは今年6月23日に香港を離れた後、初めてです。

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