第33回夏季オリンピック・パリ大会 開催中

(VOVWORLD) - 先週、第33回夏季オリンピック・パリ大会の開会式が現地時間26日夜、パリ市中心部を流れるセーヌ川で行われました。開会式では、パリの名所が並ぶ約6キロの区間を各国選手団が船に乗ってパレードし、強い雨が降りしきる中、川岸に設けられた観客席などから30万人以上が歓声を送りました。
第33回夏季オリンピック・パリ大会 開催中 - ảnh 1ベトナム代表団 セーヌ川で船上パレード 写真提供:Getty Images

開会式がスタジアムの外で行われるのは初めてのことです。開幕を控えたこの日未明にはフランスの高速鉄道TGVを狙った破壊行為が発生し、世界が注目する一大イベントの治安リスクが浮き彫りになりました。

26日に、イギリスのスターマー首相やドイツのショルツ首相、アメリカのジル・バイデン大統領夫人などが次々と歓迎レセプションのために大統領府に到着しました。

式典序盤にはアメリカの人気歌手のレディー・ガガさんが登場し、フランス発祥のキャバレーをイメージした歌唱を披露しました。フランスの国旗の色彩である青、白、赤の巨大なスモークがセーヌ川にかかる橋の上空に舞い上がりました。

開会式に向けたパリの大規模な警備活動には、警官約4万5千人と兵士約1万人が全国から動員されました。選手団がセーヌ川をパレードする間も、武装した警官がゴムボートで巡回する姿が見られました。

注目された聖火リレーは、フランスの元サッカー選手ジネディーヌ・ジダン氏、テニス競技のスペイン代表ラファエル・ナダル選手、アメリカの元テニス選手セリーナ・ウィリアムズ氏らがトーチをつなぎ、最後は柔道男子のフランス代表テディ・リネール選手、バルセロナ五輪などの陸上女子金メダリスト、マリー・ジョゼ・ペレク氏が市中心部のチュイルリー公園に設置された聖火台に点火しました。聖火台は銀色の気球とともに空に浮かび上がりました。

その後、カナダ出身の歌手セリーヌ・ディオンさんがエッフェル塔でエディット・ピアフの名曲「愛の讃歌」を熱唱しました。まれな神経疾患で闘病していたディオンさんがパフォーマンスを披露するのは2020年3月以来のことです。

2022年の北京冬季オリンピック以降、ウクライナとパレスチナ自治区ガザで戦争が勃発し、今大会は国際情勢が極めて緊迫する中で開催されています。フランスは最高レベルの警備態勢を敷いていますが、当局は開会式や大会に対する具体的な脅威はないと繰り返し述べています。

パリで五輪が開催されるのは100年ぶり3回目となります。1万500人余りのアスリートが出場し、32競技329種目で競い合います。

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