(VOVWORLD) - 朝鮮民主主義人民共和国の非核化をめぐる米朝の実務者協議が先週、スウェーデンで行われました。こう着する事態の打開に向けて、両者が非核化の措置とその見返りで何らかの歩み寄りも見せませんでした。
アメリカと朝鮮民主主義人民共和国の実務者協議は、スウェーデンの首都ストックホルムの郊外にある施設で5日に始まりました。米朝の実務者協議は今年2月、ベトナムの首都ハノイでの首脳会談以来、7か月ぶりでした。朝鮮民主主義人民共和国の非核化をめぐっては、2月の首脳会談でアメリカが多くの核関連施設の廃棄を求めたのに対し、朝鮮民主主義人民共和国が制裁の解除を要求して物別れに終わり、こう着状態が続いています。
両者は6月、協議の再開で合意しましたが、その後、米韓が合同軍事演習を実施し、朝鮮民主主義人民共和国は短距離弾道ミサイルの発射を繰り返して、協議は開かれていませんでした。
実務協議終了後に朝鮮民主主義人民共和国首席代表の金明吉(キム・ミョンギル)外務省巡回大使が協議決裂を発表した記者会見を受けて、米国務省のオルタガス報道官が声明を出して反論したことについても「立派な議論ができたなどと世論を誤った方向に導いている」と反論しました。金氏は協議終了後に声明を発表し、協議が決裂した理由について「アメリカが旧態依然の立場と態度を捨てられずにいるためだ」と主張しました。一方、オルタガス氏は声明で「アメリカは創意的なアイデアを持ってきて、良い議論ができた」と表明しました。アメリカは2週間以内に実務協議を再開するというスウェーデン政府の提案に同意し、朝鮮民主主義人民共和国にも受け入れるよう提案したといいます。対話の雰囲気を維持しようとするアメリカの立場にもかかわらず朝鮮民主主義人民共和国が再反論に乗り出し、米朝実務協議の再開はさらに難航するとみられます。