10月5日から一週間の主な国際ニュース


*     TPP=環太平洋パートナーシップ協定について、アメリカのオバマ大統領は「この協定がなければ、価値観を共有しない中国のような競争相手が世界経済のルールを作ってしまう」と訴え、議会に対し、TPPの発効に向けて合意内容を承認するよう呼びかけました。オバマ大統領は週末恒例のビデオ演説で、TPPの交渉が大筋合意したことを取り上げ、「時代遅れの貿易ルールがアメリカの労働者を不利な立場に置いているが、TPPがそれを変える」と述べました。そのうえで、例として、アメリカから輸入する牛肉に日本がかけている38.5%の関税が、TPPが発効すれば引 き下げられることなどを挙げて成果を強調しました。

*     先週、トルコの首都アンカラの主要鉄道駅近 くで、親クルド派などによる集会を狙った自爆攻撃とみられる爆発が2回あり、少なくとも95人が死亡、 246人が負傷しました。総選挙を数週間後に控えるなか、同国での自爆攻撃としては過去最悪の惨事となりました。エルドアン大統領は「アンカラ駅における今回のテロは他のテロ攻撃と同様、われわれの団結、連帯感、絆、未来を狙ったものだ」と指摘しました。

*     エルサレムや自治区ヨルダン川西岸などでは最近、イスラエル側とパレスチナ人が頻繁に衝突しています。9日も西岸南部では、イスラエル治安当局者を襲ったパレスチナ人が撃たれて死亡しました。パレスチナ自治区ガザの病院当局者によりますと、ガザとイスラエルの境界付近で9日、投石などをしたパレスチナ人にイスラエル軍兵士が発砲し、4人が死亡、十数人が負傷しました。

*     朝鮮民主主義人民共和国は先週、朝鮮労働党創立70年に合わせて行った軍事パレードで、大陸間弾道ミサイルとみられる大型の兵器を登場させるなど、核・ミサイル開発を継続する姿勢を鮮明にしました。今後も、事実上の長距離弾道ミサイルの発射をちらつかせながら、アメリカなどへのけん制を続けるものと見られています。

*     ノルウェーのノーベル賞委員会は先週、2015年のノーベル平和賞を、チュニジアの民主化に貢献した団体、「チュニジアン・ナショナル・ダイアログ・カルテット」に授与すると発表しました。


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