8月27日からの一週間の主な国際ニュース

先週の主な国際ニュースをまとめてお伝えします。

*第16回NAM非同盟諸国首脳会議の高官会議が27日にイランの首都テヘランで閉幕しました。会議では、非同盟諸国首脳会議の外相会議の審議に提出するための最終文書の草案が採択されました。今大会の事務局長を務めるイランの副首相は会議後の記者会見で、「草案は大量破壊兵器の削減、中東地域の核軍縮と非核化の推進などを呼びかけている」と草案の内容について述べました。またこの草案は、「各国は共に、世界秩序の維持に参与し、西側諸国、特にアメリカが追及する一国強国の世界に反対するべきだ。世界事務の処理における二重基準の実施に反対し、世界平和を脅かす行為を非難すべきだ」と示しています。

*アメリカのクリントン国務長官は先週アジア太平洋諸国歴訪に出発しました。これはオバマ政権にとって、11月の大統領選挙前にこの地域で過熱している領有権争いに対処する最後のチャンスとなりました。アジアの島々、岩礁、海域をめぐる緊張が高まるなか、クリントン長官はインドネシア、東ティモール、ブルネイ、中国、ロシアなどの首脳と会談することになっています。アメリカ国務省高官によりますと、クリントン長官の歴訪は、イラクやアフガニスタンからの撤退が進むアメリカがアジア太平洋地域の安定に強い関心を持っていることを強調するものだということです。

*日本と朝鮮民主主義人民共和国が、このたび4年ぶりに直接交渉を開始しました。両国は先週、中国の首都北京での協議を終了するに当たり、両国の様々な関心事について今月中にも、より高いレベルでの協議を行うことで合意しています。中国にある日本大使館は、朝鮮民主主義人民共和国との最近の協議において、次回の協議で取り組むべき課題を整えることに主眼を置いたとしました。現在、日本と朝鮮民主主義人民共和国の間には正式な国交がなく、両国の関係は大方(おおかた)の場合において緊張し、敵対的なものとなっています。このため、両国が地域における緊張緩和のための対立の解消を目的とした協議の継続に合意したことは、極めて重要なものとされています。日本の赤十字社と朝鮮民主主義人民共和国の赤十字会の当局者も、最近北京で会談し、第2次世界大戦中に朝鮮半島で死亡した日本兵の遺骨の返還に合意しました。

*ロイター通信によりますと、アフガニスタン中部・ワルダク州にあるISAF国際治安支援部隊の基地の近くで1日、爆弾が仕掛けられたベストを着た男が自爆しました。その直後、別の男が運転するトラックが爆発しました。一連の爆発で基地周辺の市場が大きな被害を受け、市民や警察官ら合わせて12人が死亡、ISAFの隊員を含む50人以上がけがをしました。反政府武装勢力「タリバン」が「アメリカ軍の基地を狙った」と犯行を認める声明を出しています。

 

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