8月29日から一週間の主な国際ニュース

(VOVWORLD) -

8月29日からの先週一週間の主な国際ニュースをまとめてお伝えします。


* 先週、G7=先進7か国は、朝鮮民主主義人民共和国による6回目の核実験を非難し、国連安全保障理事会で追加制裁決議の採択を求める首脳声明を発表しました。首脳声明は核実験について、「国際社会に対する直接の挑戦で、断じて容認できない挑発行動だ」と厳しく非難しました。朝鮮民主主義人民共和国に全ての核・弾道ミサイルの開発計画を放棄することを求めました。また、安保理に対しても「その責任を果たし、より強い措置を含む実効的な新決議の採択に向け取り組むように求める」と強調しました。首脳声明はG7議長国のイタリアがとりまとめました。朝鮮民主主義人民共和国への厳しい制裁に慎重な中国やロシアをけん制する狙いがあるとみられます。

* 先週、中国福建省アモイ市で開かれたBRICS=ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国首脳会議の一連の日程が終了しました。中国の習近平国家主席は閉幕後、記者会見し「より公正で合理的な国際秩序の構築を推進する」と述べ、BRICSや途上国の意見がより反映される国際秩序の構築を目指す考えを示しました。BRICSには、他の途上国を引き入れることで、国際社会を主導する欧米への対抗軸として存在感を高める狙いがあります。

* 先週、アメリカでDACA廃止に反対する民主党に対し、与党・共和党内でも意見はまとまっていません。DACAを廃止するが約80万人におよぶ該当者に一定の保護を与えるべきとの論調と、すぐに全廃すべきとの論調が対立しています。

*先週、タイの最高裁判所は、先月に判決を言い渡すことになっていたインラック前首相が体調不良を理由に出廷しませんでした。すでに中東・アラブ首長国連邦のドバイに逃亡しているとみられ、最高裁が逮捕状を出す事態になっています。こうした中、インラック前首相の弁護士が、JNNの単独インタビューに応じました。弁護団も連絡がとれない状態だということですが、前首相が姿を消したのは「身を守るためだ」と主張しました。

* 先週、USGS=米地質調査所によりますと、メキシコ南部沿岸付近でマグニチュード(M)8の地震が発生しました。メキシコ当局によりますと、数千人の命を奪った1985年のメキシコの大地震以来の規模といいます。震源地は、ピヒヒアパン南西部123キロで深さ33キロです。太平洋津波警報センターによりますと、広域にわたって津波が発生する可能性があるといいます。

* 先週、ハリケーン「イルマ」は、アメリカ南部フロリダ州に上陸しました。勢力は「カテゴリー2」に弱まったものの、大量の雨を伴いながらフロリダ半島の西側を北上しています。フロリダのタンパを直撃するとみられていて、過去最大級の警戒が続いています。大都市のマイアミでは、沿岸部などが浸水したり複数の工事現場でクレーンが倒れるなど、被害が相次いでいます。


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