(VOVWORLD) -
10月中旬に入り、毎日穏やかな日々が続いています。こんな日は、人々の気持ちも明るくなるようですね。皆さんのお住まいの町はいかがでしょうか?
ご機嫌いかがですか、皆さん。
タオです。
10月中旬に入り、毎日穏やかな日々が続いています。こんな日は、人々の気持ちも明るくなるようですね。皆さんのお住まいの町はいかがでしょうか?
では、今日のこの時間はベトナム北部の民謡クアンホを紹介します。
民謡クアンホは、ハノイの隣りのベトナム北部バクニン省で生まれ、2009年、ユネスコ=国連教育科学文化機関により、無形文化遺産に登録されました。
民謡クアンホは男女のグループでの歌の掛け合いであり、一方のグループが歌ったら、もう一方のグループはその歌と同じメロディーに違う歌詞をつけて返します。昔はクアンホを歌うのは男女のグループなので、出会いの場にもなっていました。歌の内容は恋愛や友情に関するものが一番多いです。ちょうど日本の万葉集にある相聞歌に似ていますね。
はじめに、北部の民謡で「橋を渡る時、風に上着を飛ばされた」(Qua cau gio bay)をどうぞ
この歌は恋人を思う男性の歌です。
お聴きいただいた曲は「橋を渡る時、風に上着を飛ばされた」でした。
次に、民謡の宝庫といわれる北部バクニン省の民謡で「浮き草と浮雲」(Beo dat may troi)をどうぞ。
「遠く遠くへ浮草が漂い、雲が流れる
愛しいあなた 私は漂う浮草を待っています
雲は流れて、鳥は遠くでさえずり、魚はくるくると回る
あなたからの便りをずっとずっと待っています
なぜあなたはここにいないの?」
お聴きいただいた曲は「浮き草と浮雲」でした。
ではおしまいに「船べりに座る」( Ngoi tua man thuyen) をお届けします。
「昨夜、船べりに座り、
水に影を落としていた月を眺め
詩を詠みながら、酒を飲んでいる
君は琴を弾いて、その旋律に響いている」
お聴きいただいたのは「船べりに座る」でした。
いかがでしたか、みなさん。今回は、ベトナム北部の民謡クアンホをお届けしました。今日の音楽散歩道はこれで終わります。来週、またお会いしましょう。