ご機嫌、いかがですか、皆さん、トゥーハです。
今日のこの時間はベトナムの作曲家ダンヒュフク(Dang Huu Phuc)をご紹介します。
作曲家ダンヒュフク
1953年ハノイに生まれた作曲家ダンヒュフクさんはパリ音楽大学院に留学しました。彼はベトナム作曲家協会の会員であり、音楽大学院の教授となりました。先ごろ、彼はベトナム政府から音楽部門の国家賞を受賞しました。
ダンヒュフクさんの作曲した多くの歌は美しい風景を通じて、人間の心や憧れを表現したもので、とりわけ「夕暮れの月」と「冬の子守唄」は国内で大きな反響を呼びました。
でははじめに「夕暮れの月」(trang chieu)をお聞きいただきましょう。
「昔、薄い日差しの中で君は私に別れを告げた
涼しい風が私の心をなでるように吹き込んだ
今、私は一人で川のほとりで泣いている
夕暮れの月が空で君を待っている」
ダンヒュフクさんの音楽家への道のりは短距離でした。10歳でピアノを学び、1971年に音楽大学院を卒業、ベトナム交響楽団の作曲家となりました。
では次に、「冬の子守唄」(ru con mua dong)をどうぞ
「いとしごよ、おやすみ
冬が軒先にたたずんでいる
いとしごよおやすみ
冬が鳥の翼で眠っているうちに
穏やかな眠り
やさしいバラの花
いとしごよ、ぐっすりお休み」
ダンヒュフクさんは大学卒業直後、ロマンス歌曲に力を注いできました。1975年から2006年までの間に、60曲のロマンス歌曲を作曲しましたが2010年にこのロマンス歌曲集として発表されました。
ダンヒュフクさんの清清しい魂を通じて、「紫の夜中」(dem mau tim)をどうぞ
いかがでしたか、皆さん、今日は現在も活躍中のベトナム作曲家ダンヒュフクさんの歌をお届けしました。それでは今日の音楽散歩道はこれで終わります。来週のこの時間をまたおたのしみに、ごきげんよう。