ご機嫌いかがですか、皆さん。タオです。

12月初旬に入りましたが、ハノイはここ数日、まだ冬の雰囲気を実感していません。日中の気温は大体20度～28度ぐらいで、けっこう快適なお天気です。皆さんのお住まいの街はいかがですか？

さて、2025年12月8日、今週の火曜日は、作曲家、故フー・クアン（Phú Quang）の逝去からちょうど4年となります。ハノイにまつわる音楽で深い足跡を残した彼は、長年糖尿病と闘った末、2021年12月8日の朝にハノイで亡くなり、享年72歳でした。ファンや芸術家たちは、2024年の「かつての海（Biển của một thời）」コンサートのように、彼の音楽遺産に敬意を表する追悼音楽会を今もよく開催しています。

では、今日のこの時間は、作曲家、故フー・クアンを偲ぶために、彼の選曲をお届けします。

では、始めに「海、そして君への想い」(Bien Noi Nho Va Em)をお聴きいただきましょう。

「あなたが遠くにいると、月さえもふと孤独にさまよう
海は相変わらず広くて果てしないけれど
帆船が少し離れただけで、もう寂しさがこみ上げる。

君が今日の夕方 来てくれなければ
波に 何の意味があるだろう
たとえその波が
君のせいで 僕を揺さぶったとしても」

お聴きいただいた曲は「海、そして君への想い」でした。

次に「秋ではないから」（Dau phai boi mua thu）をお届けします。

「君は誰のために子守唄を歌うの

僕のための子守唄なの？

僕は君の子守唄にすぐ眠りに落ちたっけ

秋でもないのに、木の葉がたくさん落ちている。」

お聴きいただいた曲は「秋でもないのに」でした。

おしまいに、「君よ、ハノイの街」（Em Oi Ha Noi Pho）をお届けします。

「ねえ、君はハノイの街を思っているの

僕は、とてもハノイの街が恋しいから

あの通りには、秋のホアスアの香りが毎夜あちこちに溢れている

別の通りには、小雨が路面を打っていた

そして、あそこには私を待っている君がいるんだ」

お聴きいただいたのは「君よ、ハノイの街」でした。

いかがでしたか、皆さん、今日は作曲家、故フー・クアンの曲をお届けしました。それでは今日の音楽散歩道はこれで終わります。また、来週お会いしましょう。