ご機嫌、いかがですか、皆さん、トゥーハです。
今日のこの時間は作曲家ホァンハー(hoang ha)の歌をご紹介します。
1929年ハノイで生まれた作曲家ホァンハーさんはベトナムの声放送局の作曲家、南部フンタオ省の文化センターのセンタ長として活躍していました。1970年、ホァンハーさんは戦争時代の激しい歳月に潜り抜け、ベトナム国民の頑強不屈の闘争精神を描いた一連の歌を作曲しました。その中に「山河の言葉」、「春に共に行軍する」「チュォンソン山脈の頂上で出会う」という歌は国内で大きな反響を呼びました。
でははじめに「チュォンソン山脈の頂上で出会う」(gap nhau tren dinh truong son)をお聞きいただきましょう。
「チュォンソン山脈の頂上で出会い
戦場へ向かう私たち
ほら、ラオスの戦士
国境の道は美しい、
森の緑に馴染む軍の制服
チュォンソン山脈よ、
雲は山を静かに抱いている
彼の足元は石を磨く」
続いては「春に共に行軍する」(cung hanh quan giua mua xuan)をどうぞ
「鳥がさえずり
日差しが行軍する道のりを敷いている
春の兆しを告げる鳥さえずり
戦士は故郷を解放する熱心を抱く
春よ、神秘な力を持つ春
春よ、我々は春の美しい日差しの下、共に行軍する」
作曲家、ホァンハーさんのメロディーは単調ですが、詩は叙情に溢れています。多くの歌はベトナム歴史の流れをくんだものであると評されました。
ではおしまいにアメリカ軍との戦争終結の日を描いた歌「国の喜び(dai nuoc tron niem vui)をお聞きください。
「数千の金星紅旗がはためいている
数え切れない戦士の足元がここで止まった
サイゴンよ、長い暗い歳月は過ぎ去った
今日、解放の喜びに沸いている
サイゴンは幸せに満ち溢れる
君よ、国を讃える歌を歌おう」
いかがでしたか、皆さん、今日はベトナムの作曲家ホァンハーさんの歌を届けしました。それでは今日の音楽散歩道はこれで終わります。来週のこの時間をまたお楽しみにご機嫌よう。