イスラエル軍、西岸で大規模作戦 戦闘員9人殺害と主張
(VOVWORLD) - 今回の作戦は、西岸北部に位置するジェニン、ナブルス、トゥバス、トゥルカラムの4都市で、28日早朝から一斉に行われました。
ヨルダン川西岸のトゥバス市に展開するイスラエル軍の車両(写真:THX/TTXVN) |
イスラエル軍は28日、占領下のパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のジェニンや他の地域で大規模な軍事作戦を実施し、戦闘員9人を殺害したと発表しました。イスラエルは1967年から西岸を占領しており、日常的に軍事作戦を行っていますが、複数の都市で同時に作戦を実施するのは異例のことです。
今回の作戦は、西岸北部に位置するジェニン、ナブルス、トゥバス、トゥルカラムの4都市で、28日早朝から一斉に行われました。
パレスチナ保健当局によりますと、作戦によって11人が死亡し、その中には子どもも含まれているとしています。国連の報告では、犠牲者には子どもも含まれているとされています。一方、イスラム組織ハマスは、ジェニン難民キャンプで軍事部門のメンバー3人が殺害されたと発表しました。
ジェニン、トゥルカレム、トゥバスでは、イスラエル軍の装甲車が難民キャンプに進入し、AFPの記者によりますと、銃声と爆発音が夕方まで続いたと報告されています。
国連のステファン・ドゥジャリク事務総長報道官は、イスラエル軍の作戦が「病院の近くで行われ」、医療関係者の移動に影響が及んでいると指摘しました。
また、トゥルカレム市の職員によりますと、イスラエル軍は主にトゥルカレム市とヌールシャムス難民キャンプのインフラを攻撃し、上下水道設備を破壊したと述べました。イスラエル軍は、路肩爆弾を捜索するために重機を使用して道路のアスファルトを掘り起こしたと説明しており、軍に死傷者は出ていないとしています。(AFP通信)