イラン最高指導者「米国が再び攻撃すれば反撃」、停戦後初めて発言
(VOVWORLD) - イランの最高指導者ハメネイ師は26日、イスラエルとの停戦後に初めて発言し、今後アメリカから攻撃を受けた場合には中東のアメリカ軍基地に反撃すると表明しました。
イランとイスラエルの停戦後、2025年6月26日、イランのテヘランでテレビ演説を行うイランの最高指導者アリ・ハメネイ師(写真:イラン最高指導者事務所/WANA/Handout via REUTERS) |
ハメネイ師は、事前に録画された国営テレビでの演説で、イランへの攻撃は「大きな代償」を伴うとし、アメリカ軍の攻撃後にイランがカタールのアメリカ軍基地を標的としたことを指摘しました。「イランはアメリカを平手打ちにした。中東地域の重要なアメリカ軍基地のひとつを攻撃した」と述べました。
さらに、「イランがアメリカの中東での重要拠点に達して、必要ならいつでも行動できるという事実は重大だ。将来、攻撃が行われれば同じことが繰り返される可能性がある」と語りました。
一方、アメリカのトランプ大統領は25日、イランが核濃縮プログラムを再構築した場合に再び攻撃するかどうか問われ、「もちろんだ」と答えていました。
ハメネイ師はまた、トランプ大統領の呼びかけにもかかわらずイランは降伏しないと明言し、「トランプ大統領は、アメリカは降伏以外では満足しないことを明らかにした。そのようなことは決して起こらないだろう」と述べました。
アメリカによるイランの核施設への攻撃については、「何の成果も得られなかった」と一蹴しました。「アメリカは重要な行動は何もできなかった。アメリカ大統領は異常なまでの見せかけの行動をとったが、そうする必要があったのだ」と述べました。
ハメネイ師の演説直後、イスラエルのネタニヤフ首相は、自身とトランプ大統領が手をつないだ写真に「われわれは共通の敵を倒すために協力し続ける」というメッセージを添えてSNSに投稿しました。(ロイター)