ガザ停戦交渉、進展見られず 10日に再協議への期待
(VOVWORLD) - アメリカ当局者は、人質解放についての合意に関して責任はハマス側にあると指摘しました。
3月4日、イスラエルによる攻撃後、破壊された建物のがれき=THX/TTXVN |
パレスチナ自治区ガザの停戦に向けた交渉は、エジプトのカイロで行われましたが、イスラム教の断食月ラマダンが数日後に迫る7日も、進展は見られませんでした。このため、イスラム組織ハマスの交渉団は一時カイロを離れました。アメリカ当局者は、人質解放についての合意に関して責任はハマス側にあると指摘しました。
ラマダン中の暴力激化の懸念が高まる中、イスラエルとハマスは、カタールとエジプトの仲介による4日間の協議の後も、合意に至っていないことで互いに非難しました。イスラエルはカイロに交渉団を派遣していませんが、エジプトの治安筋によると、仲介国は両者の回答期限を設定し、再び交渉が行われる予定です。
アメリカ政府の高官は、人質解放の取り決めを実現する責任がハマス側にあると述べ、ハマスが病気や高齢の人質の解放に同意していないことが遅れの原因だと述べました。一方、ハマスは交渉団が指導者と協議するためカイロを離れたが、交渉は継続しているとの声明を発表しました。
ハマス幹部のサミ・アブ・ズーリ氏はロイターに対し、イスラエルが合意に向けた取り組みを「妨害」していると述べました。一方、イスラエル政府のメンサー報道官は、「ハマスこそが生存する人質や拘束している人質の情報を明らかにせず、障害になっている」と述べました。(ロイター)