バイデン・トランプ両氏圧勝、ミシガン予備選 ガザ政策に抗議票も

(VOVWORLD) -米大統領選に向けた与党・民主党と野党・共和党の候補指名を争う予備選がミシガン州で27日にそれぞれ実施され、エジソン・リサーチの予想によりますと、バイデン大統領とトランプ前大統領がいずれも圧勝しました。

ただ、バイデン氏については、パレスチナ自治区ガザ戦争を巡るイスラエルへの支持に怒った民主党員による抗議票が出ているもようです。

アラブ系国民が多く住むミシガン州では、バイデン氏のガザ政策に抗議する有権者は「支持者なし」で投票するよう求められていました。

エジソン・リサーチによりますと、民主党予備選は約半数が集計された時点でバイデン氏の得票率が80%、「支持者なし」は13%でした。一方、共和党予備選は58%集計時点でトランプ氏の得票率が67%、ヘイリー元国連大使が27%となっています。

また、現時点で民主党員の「支持者なし」は5万8000票を上回りました。これは抗議キャンペーン主催者の目標数1万票をはるかに超えています。

抗議を主催した「リッスン・トゥ・ミシガン」は声明で「われわれの運動は今夜勝利を収め、期待を大きく上回った。何万人ものミシガン民主党員はその多くが2020年にバイデン氏に投票したが、ガザ戦争のため同氏の再選に同意していない」と指摘しました。

ミシガンの世論調査専門家バーニー・ポーン氏は11月の本選について、状況が変わる可能性があり、バイデン氏にとって中東がどれほど大きな争点になるかはまだ分からないと述べました。

バイデン氏は27日夜に声明を発表したものの、自身のガザ政策や「支持者なし」票については一切触れていません。トランプ氏については「復讐と報復を求めており、われわれを過去に引きずり込もうとしている」と攻撃しました。

ミシガンでは、名前の挙がっている候補者が党基盤の支持を得ているかどうかを問う方法として「支持者なし」という選択肢が設けられています。

民主党のオバマ元大統領が12年に再選を目指して立候補した際、その年のミシガン州予備選では約2万1000票の「支持者なし」に直面。今回のバイデン氏はそれよりもかなり多いです。

バイデン、トランプ両氏の再戦となる可能性が高い本選では、激戦州ミシガンが決定的な役割を果たすと予想されています。20年の選挙では、バイデン氏がトランプ氏をわずか2.8ポイント差で破りました。(ロイター)

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