モルドバ大統領選 EU加盟目指す現職サンドゥ大統領が勝利宣言
(VOVWORLD) -旧ソビエトのモルドバで大統領選挙の決選投票が行われ、EU=ヨーロッパ連合への加盟を推進してきた現職のサンドゥ大統領が勝利宣言を行い、ロシアとは距離を置き、EU加盟を目指す路線が継続する見通しです。
(写真:DailyWrap) |
モルドバでは3日、大統領選挙の決選投票が行われ、EU加盟を推進してきた現職のサンドゥ大統領とロシアとの関係も重視する元検事総長のストヤノグロ氏が争う構図となりました。
中央選挙管理委員会によりますと、一部を除いて開票はほぼ終わり、サンドゥ大統領が54.95%、ストヤノグロ氏が45.05%となっています。
こうした状況を受けてサンドゥ大統領は勝利宣言を行い、国民全体のための大統領になると強調しました。
モルドバは、EU加盟を支持する人が多い一方で、歴史的や経済的なつながりからロシアとの関係を重視する人もいて、かねてから欧米とロシアのどちらを重視すべきかをめぐって揺れてきました。
サンドゥ大統領はロシアとの関係よりも、EUへの加盟を重視する姿勢を明確に打ち出しています。
特に2022年のロシアによるウクライナ侵攻後は手続きが進み、ことし6月からは加盟交渉が正式にスタートしていて、今後もこうした路線が続くものとみられます。(NHK)