(VOVWORLD) - フランス北部沖合で3日、移民を乗せた船が転覆し、フランス当局によりますと、少なくとも12人が死亡しました。死者の多くは女性や子どもでした。
2024年4月26日、フランスのグラヴリーヌからイギリスへ向けて英仏海峡を渡ろうとする移民たち(写真:Getty Images/TTXVN) |
フランス北部ブローニュシュルメール市の市長によりますと、船には約70人が乗っていたとみられていますが、正確な人数はまだ確認されていません。
救急隊は53人を救助し、遺体も収容しました。救助された人の中には重体の方もおり、緊急の手当てが必要とされました。
捜索救助活動には3機のヘリコプターのほか、2隻の漁船と2隻のボートも加わりました。
英仏海峡ではこれまでも同様の悲劇が繰り返されており、ここ数年、小型船舶を使って海を渡り、イギリスに入国しようとする移民の数が急増しています。
フランス当局によりますと、英仏海峡は世界で最も交通量の多い海域の一つであり、毎日600隻を超える商船が通過しています。また、気象条件が厳しいことが多いため、海が穏やかに見えても特に危険な海域であるとされています。
フランス検察によりますと、船に乗っていた移民の大部分は東アフリカのエリトリア出身とみられており、死亡した12人のうち10人は女性か未成年者でした。
イギリス内務省によりますと、昨年、小型船舶を使って英仏海峡を渡ってイギリスに入国した人は約3万人に上ります。ゴムボートや小型船舶は、イギリスへの亡命を希望する人々によって頻繁に使用されています。(CNN.co.jp)