(VOVWORLD) - 22日午前、ハノイで第4回国外在留ベトナム人会議と2024年国外在留ベトナム人知識人・専門家フォーラムが開催されました。ファム・ミン・チン首相をはじめ、各省庁の指導者、そして世界42カ国・地域から400人以上の国外在留ベトナム人が出席しました。
会議の様子 |
開会の挨拶で、ブイ・タイン・ソン外相は、今年が国外在留ベトナム人に関する党政治局決議実施20周年にあたると述べました。この機会を通じて、国外在留ベトナム人政策を新たな段階に引き上げ、現在の国家発展の要求に適合させ、国外在留ベトナム人コミュニティの願いに応えつつ、彼らの国家発展における重要な役割を再確認する貴重な経験と教訓を得られるとしています。
ソン外相は次のように語りました。
(テープ)
「過去30年以上で国外在留ベトナム人からの郷里送金の総額が2000億ドルを超え、同期間の外国直接投資実行額に匹敵しました。さらに、昨年末時点で国外在留ベトナム人による総額17億2千万ドルの外国直接投資プロジェクト421件が登録されました。これらの数字に加え、国外在留ベトナム人の測定困難な知的貢献も多くあります」
フォーラムでは、「国の環境に配慮した持続可能な発展に関する国外在留知識人・専門家の提言」をテーマに議論が行われました。参加者は、世界と地域の発展傾向や、ベトナムが直面する課題への具体的な解決策について意見を交わしました。特に、AI技術の進展、ベトナムの科学分野における国際協力、国外在留の若手知識人の科学技術への貢献などが話題となりました。
会議で発表しているチン首相 |
ファム・ミン・チン首相は、国外在留ベトナム人に対し、団結の精神を持って祖国の発展に貢献し続けるよう呼びかけました。同時に、政府が国外在留ベトナム人の国家発展への効果的な貢献を支援するための環境整備に取り組む姿勢を示しました。チン首相は、国外在留ベトナム人政策には三つの柱があると述べ、次のように語りました。
(テープ)
「まず第一に、国外在留ベトナム人に関する取り組みは、民族の大団結という伝統を十分に体現し、発展させるべきです。第二に、国外在留ベトナム人の持つ大きな可能性と愛国心を活かし、祖国のために貢献してもらうと同時に、国外在留ベトナム人コミュニティに対する党と国家の思いやり、信頼、責任をより強く、積極的に、効果的に示す必要があります。第三に、国外在留ベトナム人に対する取り組みは、包括的かつ全面的であるべきで、ベトナム共産党の指導下にある政治システム全体の責任を明確にし、民族大団結の精神を体現しつつ、適切な制度や政策の構築とコミュニティの活性化・支援活動を組み合わせて進めていく必要があります」
同日午後には、「国外在留ベトナム人とハイテク産業の発展」「国外在留実業家と国家の協力」「民族大団結と若い世代の役割」「文化・言語の使者としての国外在留ベトナム人」をテーマに、4つの専門討論セッションが行われました。