中国5カ所目の南極観測基地 秦嶺基地が正式オープン
(VOVWORLD) - 中国の南極観測基地の秦嶺基地が7日、正式にオープンしました。同基地は中国が南極で建設する5カ所目の科学観測基地となります。
中国の南極観測基地の秦嶺基地=中国天然資源省 |
秦嶺基地は通年型の科学観測基地で、長城、中山、崑崙、泰山の各基地に続く5番目のものです。秦嶺基地が位置するロス海は南極点に最も近い海域で、極地科学観測の理想的な場所であり、同地域での中国の科学観測の空白を埋めるだけでなく、各国が地球システムにおけるエネルギーと物質交換、海洋生物の生態、世界の気候変動を研究するためにも、重要なサポートとプラットフォームを提供します。秦嶺基地は完成後、夏季は80人、冬季は30人の調査研究員の受け入れが可能となります。
秦嶺基地の建築面積は5244平方メートルで、建設過程で南極の特殊な自然環境の条件を十分に考慮し、組立式・モジュール化の建造システムを採用しました。例えば冬季宿舎、夏季宿舎、事務室、実験室、トイレの5種類のモジュール計84個はいずれも国内で加工されたもので、現場で直接つなぎ合わせることで、現場での施工時間を大幅に削減し、南極の現場環境への影響も低減しました。
秦嶺基地は2カ月間の建設過程で、豪雪やブリザードなど極端な天候の試練を経験しました。現在同基地では主体構造と壁強化工事が完了しています。次の段階では、主に屋内の内装や電気・機械工事、新エネルギータンクの基礎工事を含むその他の機能エリアの建設、そして関連設備の据え付けを実施します。(CRI)