米のイラン攻撃、各国首脳の反応 イスラエル首相「おめでとう」

(VOVWORLD) - アメリカのトランプ大統領は21日、アメリカ軍がイランの核施設3カ所に対して攻撃を行い、「大成功だった」と表明しました。
米のイラン攻撃、各国首脳の反応 イスラエル首相「おめでとう」 - ảnh 12025年6月20日、イランのフォルドゥ燃料濃縮施設を撮影した衛星写真(写真:Maxar Technologies/Handout via REUTERS)

各国首脳の反応は以下のとおりです。

イスラエルのネタニヤフ首相は、録音した声明で「おめでとう、トランプ大統領。イランの核施設を、アメリカの凄まじく正しい力で攻撃するというあなたの大胆な決断は、歴史を変えるだろう。歴史は、トランプ大統領が世界で最も危険な政権に世界で最も危険な武器を持たせないために行動したことを記録するだろう」と述べました。

国連のグテレス事務総長は声明で「本日、アメリカがイランに対して武力を行使したことに、私は強い憂慮を抱いている。これは、すでに崖っぷちに立たされている地域における危険なエスカレーションであり、国際的な平和と安全に対する直接的な脅威だ。この紛争が急速に制御不能になり、市民、地域、そして世界に壊滅的な結果をもたらす危険性が高まっている。私は加盟国に対し、エスカレーションを緩和し、国連憲章やその他の国際法のルールに基づく義務を守るよう求める。この危険な時に、混乱のスパイラルを避けることが極めて重要だ。軍事的な解決策はない。唯一の道は外交だ。唯一の希望は平和だ」と述べました。

ベネズエラのジル外相はテレグラムで「ベネズエラは、アメリカのイランに対する軍事的侵略を非難し、敵対行為の即時停止を要求する。イスラエルの要請を受けたアメリカ軍によるイランの核施設(フォルドゥ、ナタンズ、イスファハン)に対する空爆を断固として非難する」と伝えました。

ニュージーランドのピーターズ外相は声明で、トランプ大統領によるイラン核施設攻撃の発表を含め、過去24時間の動きについて認識しているとしたうえで、「中東における軍事行動の継続は極めて憂慮すべき事態であり、さらなるエスカレーションの回避が不可欠だ。NZは外交努力を強く支持する。全ての関係者に対し、協議への復帰を強く求める。外交は、さらなる軍事行動よりもより永続的な解決をもたらす」と述べました。

オーストラリア政府の報道官は声明で、イランの核・弾道ミサイル計画が世界の平和と安全に対する脅威だとこれまでも明確に訴えてきたとしたうえで、「今こそ平和の時だとするアメリカ大統領の発言に留意する。この地域の安全保障状況は非常に不安定だ。引き続き、緊張緩和、対話、そして外交を呼びかけていく」と述べました。

メキシコ外務省はSNS「X」で「中東紛争の当事者間の和平のための外交対話を緊急に呼びかける。わが国の外交政策の憲法上の原則と平和主義の信念にのっとり、この地域の緊張緩和を改めて呼びかける。この地域の国家間の平和的共存の回復が最優先事項だ」と投稿しました。

キューバのディアスカネル大統領も「X」で「アメリカのイラン核施設への爆撃を強く非難する。これは中東における紛争の危険なエスカレーションだ。この攻撃は国連憲章と国際法に著しく違反し、人類を取り返しのつかない危機に陥れるものだ」と強く批判しました。(ロイター)

ご感想

他の情報