2024年のベトナムの伝統的なお正月テトが迫る中、南部ロンアン省の工業団地の企業は、「すべての労働者がテトを楽しめるように」という方針を掲げ、労働者に対する多くの支援活動を展開しました。今回、ロンアン省労働連盟は「年を越し、春とテトを楽しむ」というプログラムを行いました。

テト用品の市場で買い物をする労働者＝Nguyễn Quang

労働者のグエン・ティ・トゥエットさんは、ロンハウ工業団地にあるベトオプティカル株式会社に働いて3年になります。トゥエットさんによりますと、毎年、テトが訪れるたびに、彼女と労働者は企業と工業団地から心遣いを受けます。

今回、ロンハウ工業団地は地元の困難な状況にある労働者に対して、総額6億ドン（約2万4000米ドル）相当、1260人分の贈り物を寄贈しました。また、労働者を対象に、テト用品を安価に提供する市場や民間遊戯披露会、文化交流会などを開催しました。

トゥエットさんは次のように語りました。

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「経済状況が厳しい中でも、労働組合の心配りや贈り物を受け取ることができ、とても嬉しいです。労働組合や工業団地がテト用品を安価に提供する市場や贈り物の寄贈など、労働者を対象にする多くの活動を行っていることに感謝いたします」

ロンアン省人民委員会のグエン・ミン・ラム副委員長（右）が労働者にプレゼントを贈る＝Nguyễn Quang

一方、多くの企業はお楽しみ抽選会を行い、テレビや冷蔵庫、洗濯機などが景品に選ばれました。また、生産性の高い労働者にはふるさとへ帰る切符を補助するほか、お年玉を贈りました。ロンハウ工業団地のドンズオン・サイゴンパッケージング製造会社の労働者、レー・タイン・ナムさんは次のように述べています。

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「年末には楽しいプログラムがあるので、嬉しいです。まだまだ生活は厳しいですが、これらの支援プログラムのおかげで、私の家族は今年のテトにさらに喜びを感じています」

ロンアン省労働連盟によりますと、昨年、多くの企業は受注の減少に対応して生産量を調整し、4万1000人以上の労働者が労働時間を削減されました。困難な状況のなかでも、各レベルの労働組合は労働者の生活に配慮して、定期的な活動を続けています。ロンアン省労働連盟のグエン・バン・クイ会長は次のように語りました。

（テープ）

「今年のテトに労働者の生活に配慮するため、ロンアン省党委員会および労働連盟、各レベルの労働組合は70億ドン（約290万米ドル）相当の寄付金を集めました。これを通じて、10万人以上の組合員、特に困難な状況にある組合員が支援を受けました」

この数日間、ロンアン省の工場や企業では、2024年のテトを迎えるための忘年会、贈り物の寄贈、歌舞公演などが大規模に催され、多くの労働者が参加し、テトの雰囲気は一層賑やかになります。労働者は飾り物をかざり、記念写真を撮って、色とりどりの春の景色を作り上げました。ロンアン省労働組合の物心両面での支援により、省内の労働者はテトを十分に楽しむことができるでしょう。