ベトナム産ナマズ「チャ」 米国市場への輸出が拡大へ

(VOVWORLD) - ベトナム産冷凍ナマズ「チャ」のフィレ製品に対するアメリカの反ダンピング関税の第20次行政見直しの結果、7社が課税率ゼロと認定され、アメリカ市場への輸出が一層広がる見通しとなりました。

今回の見直しは、2022年8月1日から2023年7月31日までの輸出分を対象としています。

ベトナム企業が長年にわたり、輸出価格や財務手続きの透明化に努めてきた結果、アメリカ商務省から反ダンピング関税ゼロの認定を受けたことは、企業にとってアメリカ市場への輸出拡大の「ゴールデンチャンス」となります。

ナムビェットグループのドー・ラップ・ギエップ副社長は、次のように述べました。

(テープ) 

「これまでアメリカ市場は大手企業1〜2社の独占的な舞台でしたが、今回のゼロ関税は多くの企業にとって好機です」

2025年6月初め時点で、ベトナムからアメリカへのナマズ「チャ」の輸出額は1億4200万ドルを超え、前年同期比で7%増加しています。アメリカ市場では、1キログラムあたりの販売価格が3ドル以上と、アジア市場に比べて30~40%高く設定されており、ベトナム企業にとっては収益性の高い市場となっています。
現在、国内の水産加工工場では、さらなる関税緩和を見越して輸出準備を進めています。南部アンザン省人民委員会のホー・ヴァン・ムン委員長は次のように語りました。

(テープ)  

「先ごろ、アメリカ大使が我が省を訪問し、この件についても意見交換しました。同大使は最大限の支援を約束してくれました。私たちはこの競争優位性を活かし、輸出額の拡大と農民の収入向上につなげていきたいと考えています」

輸出の回復は、国内の原料魚市場にも良い影響をもたらしています。現在、生鮮ナマズ「チャ」の価格は高騰しており、企業による買い戻しが活発化しています。長らく低迷していたナマズ「チャ」産業にとって、明るい兆しとなっています。

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