中東での衝突 国際社会が「最大限の自制」を呼びかけ
(VOVWORLD) - イラン赤新月社によりますと、2月28日朝以降のアメリカとイスラエルによる空爆で、少なくとも555人が死亡しました。
国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は3月2日、アメリカとイスラエルによるイランへの空爆と、これに対するイランの報復攻撃を受け、当事者に対して「最大限の自制」を求めました。ロシアとイランの要請で開かれたイラン情勢に関する特別会合で、グロッシ氏は、これまでのところイラン国内のいかなる核施設にも損傷や攻撃の兆候は確認されていないと述べました。
同日、アメリカのドナルド・トランプ大統領は英紙テレグラフに対し、現在の攻撃が続く中で、イランの指導部は「本気で合意を望んでいる」との見方を示しました。トランプ大統領は、イラン指導層の一部を対象とする作戦は2〜3週間続く可能性があり、地上部隊の派遣も排除しないと述べました。
また、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、アメリカとイスラエルとイランの衝突が中東全体に広がるのを防ぐため、緊急に緊張を緩和するよう呼びかけました。フランスのジャン=ノエル・バロ外相は、必要であれば湾岸諸国やヨルダンを守る用意があると述べました。ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシアがイラン指導部と定期的に連絡を取り合っており、政治と外交の手段で問題を解決する立場だと説明しました。ウラジーミル・プーチン大統領も前日、アラブ諸国の指導者と会談し、中東での緊張の高まりについて協議し、外交的手段による解決の必要性を強調しました。
イスラエル国防軍(IDF)は、過去2日余りでイラン全土の600以上の目標を空爆したと発表しました。これには、治安部門に属する20の施設、150の弾道ミサイルと発射装置、200を超える防空システムが含まれるとしています。IDFは、今回の作戦にはイランの核施設は含まれていないと確認しました。投下された爆弾や発射されたミサイルは2,500発を超えるとされています。さらに、イスラエル軍はレバノンの首都ベイルートで武装組織ヒズボラの高官を殺害したと発表し、次の標的は同組織の指導者になると表明しました。
一方、イランのファルス通信は、イラン革命防衛隊が長距離ミサイルでエルサレムにあるイスラエル政府の複合施設を直接攻撃し、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の執務室や空軍司令部が標的になったと報じました。
イラン赤新月社によりますと、2月28日朝以降のアメリカとイスラエルによる空爆で、少なくとも555人が死亡しました。レバノンでは、1日夜から2日未明にかけてのイスラエルの南部およびベイルート近郊への空爆で、31人が死亡、149人が負傷したと保健省が発表しました。イスラエル側では、前日朝にイランのミサイルがベエルシェバ地域に着弾し、19人が負傷したと当局が確認しています。