米軍、シリア南部の重要基地から撤退 IS対策、暫定政権に引き継ぐ
(VOVWORLD) -米中央軍は12日、過激派組織「イスラム国」(IS)対策の重要拠点だったシリア南部タンフ基地からの撤退を11日に完了したと発表しました。
(写真:ロイター) |
シリア暫定政権側は、基地が米軍から引き渡されたと表明しました。中東からの軍の撤退を進めたい米国が、ISの脅威への対応を引き継ぐ流れが鮮明になっています。米中央軍は声明で、撤退は「慎重かつ状況に応じた移行の一環」だと説明しました。司令官のクーパー海軍大将は声明で「ISのあらゆる脅威に対応できる態勢を維持している」とし、暫定政権などパートナー国との連携を続ける構えを示しました。過去2カ月間の米軍の攻撃で50人以上のIS戦闘員を殺害するか拘束したとも強調しました。 タンフ基地はイラクとヨルダンとの国境地帯にある要衝で、ISと戦う米軍主導の有志連合の拠点として利用されてきました。ISは、最盛期にはイラクとシリアのそれぞれ国土の3分の1を支配するまでに拡大しましたが、有志連合による掃討作戦で劣勢に追い込まれました。 2019年3月にシリアの最後の拠点を失い、同10月には最高指導者バグダディ容疑者が米軍の急襲で死亡しました。24年12月のアサド前政権の崩壊後に生じた力の空白を利用し、勢力を再び拡大させているとされます。 米国防総省によると、昨年7月時点で約1500人の米兵がシリアに駐留していました。(yahoo.co.jp)