今月初め、バーレーン王国で開催されたWTA2025の最終授賞式において、ベトナムはこの栄誉ある称号を6回目（2019年、2020年、2022年、2023年、2024年に続く）となる受賞を果たしました。遺産の保全・継承・創造的発信に向けた継続的な努力が、国際社会から改めて認められた形です。

ますます競争が激しくなる世界の観光市場の中で、ベトナムが引き続きトップの評価を維持したことは、明確なメッセージを発信しています。ベトナムの遺産は「美しい」だけでなく「生きている」。守られているだけでなく、心を動かす物語として語り継がれているということです。

また、今回のWTAでは「世界有数の遺産観光地」のほか、「世界有数の自然豊かな島・ビーチ観光地」「2025年の世界有数の地方文化観光地」「2025年の世界を代表する象徴的観光名所」など、重要部門でもベトナムが評価されました。さらに、各種観光サービスも「世界最高峰」の部門で相次いで表彰されています。

WTA2025最終授賞式で表彰を受ける各国代表（写真：WTA）

ホイアン旧市街の象徴・来遠橋（日本橋）。世界遺産の街を訪れる観光客にとって欠かせない名所（写真：ハイ・ナム/VOV）

ランタンの灯りに包まれるホイアン旧市街。受賞された美の象徴的な光景（写真：ロン・フィー/VOV中部支局）

上空から望むハロン湾。比類なき自然価値を示す景観（写真：チュオン・ザン/VOV東北部支局）

夕暮れ時、柔らかな光に包まれるハロン湾（写真：チュオン・ザン/VOV東北部支局）

世界遺産ハロン湾の海辺を彩る花火（写真：ヴー・ミエン/VOV東北部支局）

山と水が織りなす独自の生態系を持つチャンアン景勝地。今回の受賞に大きく貢献（写真：レ・チ/VOV5）

ニンビン省タムコックの詩情あふれる田園風景（写真：スアン・ラム/VOV）

緑深い谷に佇むミーソン聖域。チャンパ王国の歴史と建築を今に伝える世界文化遺産（写真：トゥエット・レー/VOV中部支局）

ミーソン聖域を見学する外国人観光客（写真：トゥエット・レー/VOV中部支局）

文廟・国子監。厳かな佇まいと深い歴史的価値を併せ持つ文化遺産（写真：VOV）

ベトナム最古の大学とされ、幾世代にもわたり人材を育んできた学びの場（写真：ミン・ドゥック/VTC News）

フエ宮廷雅楽「ニャーニャック」。王朝儀礼音楽として発展した宮廷音楽。ベトナム初のユネスコ登録無形文化遺産（写真：VOV）

宮中劇場ズエット・ティ・ドゥオンで上演されるフエ宮廷雅楽。音楽と舞の総合芸術（写真：VOV）

ベトナム中部高原のゴング文化空間。ユネスコが認めた無形文化遺産の傑作（写真：VTC News）

伝統衣装をまとい、ゴングや民族楽器を演奏するバナ族、ジャライ族の芸人（写真：VTC News）

古式ゆかしい空間で行われるハット・ソアン（祖霊祭祀歌）。ベトナム北部に伝わる祭礼歌謡。無形遺産の生命力を象徴（写真：hoidisanvanhoa.vn）

ハット・ソアンの旋律を共に楽しむ外国人観光客（写真：hoidisanvanhoa.vn）