(VOVWORLD) -ビングループは、年平均2億回分を生産し、2022年初頭に初のワクチンを出荷する予定です。
ベトナムの保健省と政府の補助を受け、ベトナムの複合企業最大手ビングループは、アメリカのバイオ製薬会社アークトゥルス・セラピューティクス社と、新型コロナワクチンを独占生産する契約を結びました。
ビングループは、年平均2億回分を生産し、2022年初頭に初のワクチンを出荷する予定です。合意書に基づき、アークトゥルス社は、ビングループのワクチン生産を手掛ける子会社「ビンバイオケア(Vinbiocare)」に独占ライセンスを提供し、そして、ビンバイオケア社は新型コロナワクチン「VBC-COV19-154」を生産することになります。このワクチンは、デルタ株や、アルファ株、ベータ株、ガンマ株などの危険な変異ウイルスに対応する可能性があるとされています。
ビンバイオケア社は、ARCT-021などの他のすべての新型コロナワクチンを製造するためにアークトゥルス社からもワクチン製造に関する特許権を取得されます。
ビンバイオケア社のワクチン生産工場はハノイ市のホアラックハイテクパークに建設され、投資総額2億米ドル余りであり、年産能力は2億回分となる見込みです。
これとは別に、ビングループは、新型コロナの治療に効果がある抗ウイルス薬「レムデシビル」50万人分の購入に関する交渉に成功したと明らかにしました。全ての治療薬は、今年8月中に保健省に贈呈される予定です。
アメリカ製薬大手ギリアド・サイエンシズの「レムデシビル」はアメリカ食品医薬品局から新型コロナウイルス治療薬として承認され、アメリカや欧州連合、オーストラリア、日本、シンガポール、インドなどの約50カ国で使用されています。