米CDC:デルタ株、水痘に匹敵する感染力

(VOVWORLD) -アメリカ全国で感染が急拡大している新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」はより重篤な症状を引き起こし、水痘と同じくらい容易に蔓延するとみられています。アメリカ疾病対策センター(CDC)の内部資料から明らかになりました。

資料は発表用スライドの形式で、未公開のデータを含む内容です。それによりますと、デルタ株の場合はワクチン接種済みの人であっても未接種者と同程度の割合で感染を広げる可能性があるということです。

CDCのワレンスキー所長は、資料が本物であることを確認しました。資料の内容は米紙ワシントン・ポストが最初に報じました。

CDCの資料によりますと、デルタ株は1人の感染者が平均8~9人に感染させます。これは水痘と同程度です。一方、変異前のコロナウイルスは通常のかぜと同じく1人の感染者から約2人にうつるということです。

またデルタ株に感染した場合は、ワクチン接種者であっても未接種者と同じくらい人にうつす可能性があります。

ワクチンは90%以上の確率で重症化を防ぎますが、感染そのものの防止効果はそこまで高くないです。このためワクチンを接種していても感染する「ブレークスルー感染」が起こりやすいと、資料は指摘しました。

また資料では複数の報告を引用しながら、デルタ株がより重い症状を引き起こす可能性にも言及しました。「戦況が変わったことを認識するべき」として、ワクチン接種の義務化と誰に対してもマスク着用を求めることを推奨しています。(CNN)

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