「bánh trôi（バインチョイ）」

タオ こんにちは、タオです。皆さんお元気ですか？昨日は旧暦3月3日でした。日本で新暦3月3日といえば「雛祭り」ですが、ベトナムの旧暦3月3日は 「Tet Han Thuc（テットハント

ゥック）」 、漢字で読むなら「寒食節」と言われて

「bánh chay（バインチャイ）」

いますね。

ソン そうですね。中国の寒食節がベトナムに伝わったものであり、ベトナム北部の習慣となっています。この日になると、「bánh trôi（バインチョイ）」「bánh chay（バインチャイ）」という餅菓子を食べることから、市場や街中のあちこちに突然に餅菓子売りがたくさん出てきます。

タオ 自分で作り、または外で買った「バインチョ

イ」と「バインチャイ」は、まずお供え物として先祖を供養してから家族で食べるのが習慣となっていす。「バインチョイ」というのは、黒砂糖ブロック をもち米粉で作った生地で包んだお団子です。そして、「バインチャイ」は、線切りのココナツの果肉と緑豆あん入り団子がくず湯に入った食べ物です。

ソン これらの団子は、あっさりして食べやすいので、寒食節だけでなく、普通の日でも、朝食、または、おやつとしてよく食べられるようになっていますよ。私が日本に住んでいた時、「白玉だんご」を食べましたが、あのようなものです。

ではここで、お便りの紹介を始めましょう。初めに、東京都ねりま区の・かい・もとふみ・さんから3月17日に届いたEメールをご紹介します。

「ベトナムの声の皆様、Ｘin chao！今年も早３か月が経過しました。今年２通目の受信報告書になります。

本当はもっと早くにと思っていたのですが、諸事情で３月にずれ込んでしまいました。これも、新型コロナウイルスのせいです。本当に異常な非日常がかれこれ１年以上続いています。外出時はマスクが必須で、ことあるごとに手を消毒しなくてはなりません。家に入る前には全身にアルコール消毒をします。運動不足に起因すると思うのですが健康状態が良くないので、とうとうたまらず１年間休んでいたスポーツジム通いを再開しました。しかし、マスクをしたままのランニングマシン、エアロビクスのクラスは辛い限りです。それもこれも、国や自治体の無為無策の結果だと思います。一時期は一生懸命「自粛」していたのですが、その間全く改善が見られず、国民ももう慣れきってしまい、一時期の深刻な自粛ブームは消え去ってしまいました。これでは感染者数が減少するわけはありません。ベトナムは本当にうまく新型コロナウイルスを抑え込んでいて、尊敬に値します。

今日１７日の東京の新感染者数は４００人を超えています。一時期に比べて減ったとは言え、全然警戒を緩めるレベルではないと思います。一日も早い収束を願いながら、またお便りいたします。Tạm biệt 」

タオ かいさん、Eメールありがとうございます。ベトナムでは、新型コロナウイルス感染症は抑え込まれているものの、私たちは、常に、保健省のスローガンの「5K」であるマスクの着用、消毒、社会的距離の確保、密集しない、医療申告を厳守していますよ。

ソン やはり、この疫病は油断してはいけませんね。そして、マスクは絶対です！オフィスビルやスーパー、公共機関のスペースに入る時、マスクをしていなかったら守衛さんに注意されて入れないし、みんな守るのが当然と思っています。

タオ 確かに、かいさんも、リスナーの皆さんも疫病対策を遵守しながら、ご活躍してくださいね。では次に、うえだ・けんじさんから3月24日のEメールをご紹介します。
「Sonさんの貴重な体験を聞くことができました。震災当時、私は愛知県に住んでおり、直接の被害は受けなかったものの、不安な日々を過ごしておりました。あれから10年、この間にも熊本、大阪、多くの地域での地震、そして台風や集中豪雨など100年に一度レベルの災害が多く発生しています。今、多くの外国人が日本に在住していますが、災害発生時でもその人達の事を忘れず、少しでも助けになれればと思いました。」

ソン うえださん、Eメールありがとうございます。「VOVの記者が体験した東日本大震災」をタイトルにした3月21日のハノイ便りをお聞きになったのですね。東日本大震災は、本当に忘れがたい酷い記憶でしたね。

では次に、広島県広島市の・みやけ・ひでみつさんからの3月25日消印のお便りをご紹介します。

「ベトナムの声日本語放送の皆さん、ごきげんいかがですか？3月も終わりに近付き桜の季節となりました。今年も新型コロナウイルスにより桜を楽しむのも出来るだけ控えるようにといわれております。もちろん宴会など禁止です。感染がおさまっていない中、緊急事態宣言は解除となりましたが、新型コロナウイルス感染により飲食店が相当ダメージとなり店を閉めてしまうところがたくさん出てきており、今後の見通しがつかないそうです。観光事情も宿客が少なくなったりして、これまで通り元に戻るにはまだ相当時間がかかるようです。

今年夏に開かれる東京オリンピックは、外国の観客を受け入れないことが決まりました。つまり、選手を応援しに日本には来れないことになります。さすがに一年延期となったのでこれ以上延ばすのは無理と判断したのでしょう。この『ニュース』は、きっとベトナムにも伝わっていることでしょう。私は、5月で56歳となります。50代もウイルス感染者は多いので、いつも感染には恐れております。ベトナムでは年齢では何十代の方が感染者が多いですか？」

タオ みやけさん、お便りありがとうございます。ベトナムのラジオやテレビなどのニュースでも東京オリンピックが新型コロナウイルス感染症の影響で延期されたことについて伝えましたよ。疫病の感染拡大を防ぐためには、仕方がないですね。

ソン ところで、ベトナムでは、昨年の1月から今年の3月31日まで、新型コロナウイルス感染症の感染者数はおよそ2６００人です。感染者の年齢は10歳以下の人もいますし、60歳以上の方もいましたよ。1年以上たっても2000人台で迎えているのは政府の徹底した対策のお陰です。また、国民も自分や家族のことを守ろうという意識が高い気がしますね。

タオ でも、ほとんどの感染者は外国からの入国者です。北から中国、ラオス、カンボジア、皆地続きですからね大変。入国者の中では、留学生が多いです。ですから、19歳から30歳代の感染者の方が目立ちますね。

ソンでも、高齢者や、心臓病、腎臓病、糖尿病、高血圧、肥満症などの基礎疾患を持つ人は、感染すると、重症化する恐れがあると勧告されていますので、みやけさんも、リスナーの皆さんも、私たちも、いつものように油断せずに、新型コロナ対策を遵守していきましょう。