山崎 こんにちは、山崎千佳子です。
ソン こんにちは、ソンです。
山崎 今週も、ソンさんとおしゃべりタイムをお送りします。
ソン はい、よろしくお願いします。
山崎 ベトナムの飲食店の看板には、よく“ザチュエン”と書いてあります。その店に代々伝わる、という意味だそうですね。
ソン はい。Gia Truyen のGiaは家という意味で、Truyenは伝わるという意味です。
山崎 飲食店だけでなくて、そのザチュエンは、他の職業でもあると聞きました。
ソン そうですね。物を作る職人の人たちもそうですね。
Gia Truyenの漢方薬の店
山崎 あと、政府系の会社などでもお父さんの退職の後に、子供がその会社に入る例も多いと聞いたんですが、ほんとですか?
ソン ありますね。退職前でも一緒に同じ会社で働くケースもあります。
山崎 それも家業を継ぐという感じかもしれませんね。
ソン そうですね。外交官などがよくあるかもしれません。
山崎 子供の頃から、そういう環境に慣れていたり、お父さんみたいになりたいというのもあるんでしょうね。ソンさんもご両親がVOVで働いていたんですよね。
ソン そうです。でも、もちろん入社試験は受けていますよ。縁故だけでは入れません。
山崎 その話はアンさんにも聞きました。親が働いている会社でも、必ず採用試験は受けるということですね。そうしないと、周りの人たちから「ずるい」と言われちゃいますよね。
ソン そうですね。
山崎 ただ、アンさんによると、面接官が親の友人知人だったりするから、やはり有利かも、とのことでした。では、リスナーのかたからのメッセージをご紹介しましょう。長野県長野市のはま・まさひこさんから先月11日の消印で頂いたお手紙です。
― 本日、映画「ベトナムの風に吹かれて」を見に、長野市の映画館「長野ロキシー」に行ってきました。ここは1892年から続く、日本で最も古い映画館といわれています。本日は原作者の小松みゆきさんの舞台挨拶が行なわれたこともあり、いつもは余裕で座れる劇場も80席が満席となり、追加でパイプいすを並べるほどでした。映画が終わり、小松さんと製作会社の方とのトークショーの形で進められ、途中からは観客からの質問に小松さんが答えていらっしゃいました。映画の中で松坂慶子さんが演じるみさおに「みさお、これが『ベトナムディスカバリー』、それから『ハノイ便り』とアンさんが原稿を渡すシーンがありました。僕はずっと日本語放送の原稿は初めから日本語で書かれるのだと思っていましたが、このように初めはベトナム語で書かれていて、それを小松さんが日本語に翻訳しているのでしょうか?また、みさおとアンさんが「居酒屋レストラン昭和」で日本酒を飲んでいるシーンがありました。あんなふうに小松さんと飲んだりすることもあるのでしょうか?また、アンさん、日本酒はお好きですか?
ソン はまさん、お便り、ありがとうございます。アンさんへの質問ですが、アンさんに代わって、お答えします。VOVの原稿は、初めから日本語のものもあれば、ベトナム語から翻訳するものもあります。翻訳するのは私たちベトナム人スタッフで、小松さんはその日本語原稿のチェックになります。
山崎 そうですね。基本的には、ベトナム人記者が書いた原稿を日本語に訳してこの日本語放送で使っているんですよね。それをまた小松さんがチェックしますが、数も多いですし、放送も1日に複数回あるので、全ての原稿を見ることはできないのが現状です。私も自分の担当の原稿のみ、直しています。
ソン そうですね。そして、改めて皆さんにお伝えしたいのが、「ベトナムの風に吹かれて」は、ドキュメンタリー映画ではなく、脚色も入ったフィクションであるということです。でも、アンさんと小松さんが時々一緒に飲むのは本当ですね。
山崎 まだ見ていない私は、ますます映画を見たくなってきました。「昭和」も実在する居酒屋さんなので、ハノイ在住の人も、いろいろな意味で楽しめそうですね。はまさんからは「日本酒はお好きですか?」という質問もきていますが。
ソン 私もアンさんも大好きです。飲みやすく、美味しいですよね。特に、シーフードに合いますね。アンさんは辛党なので、日本酒は好きなようです。
山崎 いつか私もご一緒してみたいです(笑)。
ソン はい、ぜひ(笑)。次に、千葉県、四街道市の竹内・ひろのり さんの1月22日消印のお便りです。
― 伝播状態はよくありません。時間とともに信号が弱くなり、ベトナム紹介は全く内容が聞き取れませんでした。経済フォーカスで取り上げられた話題に関連しての質問ですが、国際検問所というのはどういう業務を行うところでしょうか。税関のようなものですか。この検問所に経済区があるというのも不思議なのですが、国際検問所について教えてもらえませんか。
山崎 竹内さん、お手紙ありがとうございます。受信状態の件は、申し訳ありません。スタッフが技術部に報告したということです。そして、国際検問所ですが、確か以前にもお詫びと訂正をしたかと思います。
ソン はい。国際検問所とお伝えしていたのは「国境検問所」の間違いでした。日本語への翻訳が違っていました。お詫びして訂正します。国境検問所の業務は、まず出入国管理です。税関当局もあって、輸出入を管理しています。
山崎 島国の日本には国境検問所はないですね。日本での出入国管理施設は、空港か港になりますね。
ソン そうですね。ベトナムの国境検問所では、国境警備隊や、警察部隊も駐在しています。
山崎 竹内さんがおっしゃっていた「経済区」ですが、これも翻訳上のニュアンスの違いだと思います。「国際検問所での経済区発展事業」という内容だったと思いますが、正しくは「国境検問所周辺の経済区」ということだと思います。やはり気付いたものしか直せないジレンマはありますが、また何かわからないことがありましたら、ぜひお知らせください。
ソン はい。リスナーのみなさん、お願いします。次に、東京都府中市の西元・さとしさんから先月12日に頂いたメールをご紹介します。
- ニュースでも報じられておりましたが、旧正月テトの3日間、中部ダナン市を訪れた観光客は延べ20万人にのぼり、昨年同期と比べて16%増。そのうち、外国人観光客は7万8千人とのこと。これは、ベトナムにとって素晴らしい事ですね。日本国内にも、中国、台湾、香港、ベトナムなどアジア各国から旧正月を祝う方々がたくさんいらっしゃったとの報道を聞きました。アジアの隣国が、皆仲良くこれまで以上により良い関係を築けることを、心から祈って止みません。チュオンサ群島での旧正月テトも、昨年以上に豊かになっているとのこと、離島の方々にも或いは兵士の方々にも、分け隔てなくテトを祝える環境が整っている「ベトナム国民の心意気」に対し、心から敬意を表します。
山崎 西元さん、メッセージありがとうございます。以前、チュオンサ諸島での暮らしについてハノイ便りでふれたことがあったので、離島でもテト用品が豊富になってきたという話はうれしいですね。
ソン そうですね。どこに住んでいても、一年のうち一番特別なテトを十分に祝えることはベトナム人にとって大切なことだと思います。
山崎 はい。今週もたくさんの方からメッセージを頂きました。ありがとうございます。
最後に、お名前だけでもご紹介します。
・ 埼玉県さやま市の・もりい・しんいちろう・さん
・ 神奈川県かわさき市の・おいかわ・かずあき・ さん
・ 神奈川県さがみはら市の・おおかわ・たけし・さん
・ 神奈川県にのみや町の・せきもと・まさる・さん
・ 愛知県きよす市の・すずき・ひでお・さん
・ 大阪府せっつ市の・こはら・みきお・さん
・ 広島県広島市の・みやけ・ひでみつ・さん
・ 福岡県おかがき町の・ほかむら・ふみと・さん
・ 鹿児島県さつませんだい市の・なかはら・しょうた・さん