(VOVWORLD) -11日午前、ハノイで開催中の第15期国会第8回会議では政府閣僚に対する質疑応答が行われました。
チャン・タイン・マン国会議長(写真:quochoi) |
2日間にわたり、国会議員は国家銀行総裁、情報通信大臣、保健大臣に質疑を行います。ファム・ミン・チン首相は政府を代表して、政府の指導活動にかかわる課題を説明するとともに、国会議員の質疑にも直接に答弁します。
質疑応答の冒頭で発言に立ったチャン・タイン・マン国会議長は国会議員に対し、国内外の情勢、ベトナムが直面している課題を客観的に評価した上で、残されている問題点を指摘し、今後の任務と対策を提出するよう提案しました。会議の終了にあたり、国会は質疑応答に関する決議を採択すると明らかにしました。
同日午前、初めて、国会議員の質疑に答弁を行った国家銀行のグエン・テイ・ホン総裁は新型コロナウイルス感染症と自然災害後の生産経営活動を回復するため、国民と企業を対象にする融資支援政策と金利の減免について、質問に答弁しました。
(テープ)
「国家銀行は金融機関に対し、企業や国民が直面している課題を解決するための対策を実施するよう指導しました。例えば、借金の返済期間を延期するということです。また、台風ヤギにより被害を受けた企業や人々に対する金利を減免するよう金融機関に指示しています。現在まで、35の金融機関が自然災害の影響を受けた企業や人々に対し、総額405兆ベトナムドン(約160億ドル)相当の優遇融資パッケージを発表しました」
世界経済が複雑に推移している背景におけるインフレの抑制を目指す対策に関して、先ほどの国家銀行のグエン・テイ・ホン総裁はさらに次のように語りました。
(テープ)
「米ドル金利を0%にすることで、外貨投機と経済のドル化が抑制されるようになりました。これはマクロ経済を安定させるための有効な措置です。現在、世界中の多くの中央銀行が金融緩和サイクルにあり、一部の中央銀行は金利を引き下げています。国家銀行は、市場の動きに応じて金利と外国為替レートを決定します」