COP28 閣僚級会合始まる 化石燃料削減で意見に大きな隔たりか
(VOVWORLD) -UAE=アラブ首長国連邦のドバイで開かれている気候変動対策の国連の会議、COP28は、8日から閣僚級の会合が始まりました。
(写真:AFP) |
世界全体の気候変動対策の進捗(しんちょく)を評価する「グローバル・ストックテイク」の交渉が行われ、対策の強化に向けて化石燃料の削減をめぐる文言を合意文書にどう盛り込むかなどが焦点となっています。
11月30日から始まったCOP28では、気候変動対策の強化に向け世界全体の取り組みの進捗を5年に1度評価する「グローバル・ストックテイク」が初めて行われています。
8日から閣僚級会合が始まり、冒頭にCOP28の議長を務めるUAEのジャベル産業・先端技術相が「私たちは変化を起こせる。全員が行動し、この仕事を完結させよう」と、各国の協調を呼びかけました。
今回のCOP28で焦点の一つとなっている化石燃料の削減をめぐっては、欧米の先進国や気候変動の深刻な影響を受ける島しょ国が、「段階的な廃止」で合意すべきだとするのに対し、産油国のサウジアラビアや経済成長が続くインド、それに中国などは廃止の表現に反対し、各国の意見に大きな隔たりがあるとみられます。
厳しい交渉が続く中、日本からは伊藤環境大臣が2日目の会合から出席し、発展途上国への支援などを表明する見通しです。(NHK)