DOCの履行に関するASEAN・中国のSOM会合

(VOVWORLD) - 15日、ベトナム中部ラムドン省ダラット市で、DOC=海上行動宣言の履行に関するASEANと中国との第18回SOM高級実務者会合が行われました。
DOCの履行に関するASEAN・中国のSOM会合 - ảnh 1会合で発表しているベトナムのグエン・クォク・ズン外務次官 

今回の会合は、ベトナムの排他的経済水域を始めとするベトナム東部海域(南シナ海)での複雑な動きについていろいろ話し合いました。各国の代表は、現在の緊張が続けば、衝突へと発展する恐れがあるとの考えを示しました。ASEAN各国は、軍事拠点化や、武力行使または武力による威嚇をせず、自制して、1982年国連海洋法条約をはじめとする国際法に従って紛争を平和的に解決するという終始一貫した立場を強調しました。

DOCの履行について、各国の代表は、DOCの完全履行及びその履行の効果向上を目指す努力を続けることで一致し、中でも、信頼醸成のための措置をとることや、海洋の環境保護や漁民に対する人道的な扱いなどのための連携を強化することを優先的に進めてゆくとしていまs。

COC海上行動規範に関する交渉について、各国は、草案の点検に関する第1ラウンドが完了したことを歓迎し、これからも、交渉を促進させることで一致しました。また、現在の複雑な動きを未然に防ぐために、効果的で実質的なCOCを作成することの重要性を強調し、次の交渉ラウンドの準備作業を周到に行うことで一致しました。

会合で、ベトナムの代表は、ベトナム東部海域での複雑な動き、中でも、ベトナムの主権的権利や管轄権に対する中国の深刻な侵犯を明らかにし、ベトナムは、1982年国連海洋法条約をはじめとする国際法に従って問題を平和的に解決するという終始一貫した立場を強調しました。また、中国の侵犯は、地域の平和と安定を脅かしており、DOCの履行とCOCの交渉に悪影響を与えていると批判しました。そして、ベトナムの代表は、複雑な現状は、1982年国連海洋法条約をはじめとする国際法に見合うような効果的かつ効力的なCOCの必要性を示していると述べ、COCの次の交渉ラウンドの効果を高めるための措置を提案しました。

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