FIFA 新設の平和賞 米トランプ大統領に“ガザ和平へ外交努力”
(VOVWORLD) -FIFA=国際サッカー連盟は、新たに設けた「FIFA平和賞」をアメリカのトランプ大統領に授与しました。パレスチナのガザ地区の和平に向けた外交努力などを理由に挙げています。
来年、北中米で行われるサッカーワールドカップの組み合わせ抽せんが、アメリカの首都ワシントンで5日に行われました。
この中で、FIFAのインファンティーノ会長は、平和と団結のために卓越した行動をとった個人に贈るとして、ことし新たに設けた「FIFA平和賞」を、アメリカのトランプ大統領に授与しました。
理由については、パレスチナのガザ地区の和平に向けた外交努力などを挙げました。
トランプ大統領は壇上に招かれ「この受賞は、私の人生において最も大きな栄誉の1つだ。世界はいま、より安全な場所になった」とあいさつしました。
アメリカのメディアの中には、選考プロセスや基準の不透明さ、トランプ大統領とインファンティーノ会長との親しい関係を指摘し「ノーベル平和賞を逃したトランプ氏のために設けられた賞だと推測する人も多い」などとした批判的な報道も見られます。
トランプ大統領は、これまで、大会で試合が予定されている都市の市長を非難して会場の変更を示唆するなど、政治的な対立に利用するような発言もしています。(NHK)