アメリカ議員、ベトナム東部海域の安全保障の強化を呼びかける
27日、アメリカ議会議員らはベトナム東部海域(南シナ海)のチュオンサ(英語名:スプラトリー)諸島で中国が埋め立てた人工島から12カイリ以内の巡回を強化するよう政権に促しました。
共和党の議員らはこの海域で「航行の自由作戦」を定期的に行なう必要があるとの見解を示しました。アメリカ上院外交委員会のボブ・コーカー委員長は定期巡回は毎週、あるいは毎月に行なわれる必要があると強調しました。一方、民主党のロバート・メネンデス上院議員は「中国は地域の圧迫を強めている」と批判するとともに中国に対するアメリカ政権の強硬な立場を支持すると表明しました。
同日、上院外交委員会で、アメリカのアントニー・ブリンケン国務副長官は中国がベトナム東部海域で埋め立てた人工島周辺の定期巡回を支持すると述べました。また、「中国は東部海域全域の支配を目指しており、近隣諸国を無視した上で、同地域での不安定と紛争を引き起こす危機をもたらす」と警告しました。