イスラエル “報復としてハマス幹部を殺害” ハマスは非難
(VOVWORLD) -イスラエルは、パレスチナのガザ地区で軍の部隊が攻撃されたことへの報復としてイスラム組織ハマスの幹部を殺害したと発表しました。ハマスはイスラエルを非難していて、ことし10月に停戦合意が発効したあとも不安定な情勢が続いています。
イスラエルのネタニヤフ首相とカッツ国防相は13日、声明を出し、ガザ地区で活動していた部隊が爆発物による攻撃を受けたことへの報復として、ハマス幹部の殺害を指示したと明らかにしました。
イスラエル軍はこの幹部を攻撃して殺害したと発表し、幹部が停戦後もガザ地区で武器の生産を主導するなどハマスによる合意違反の責任を負っていたと主張しました。
一方、ハマスは14日、幹部が殺害されたことを認めました。
その上で、イスラエルが合意違反を続け、停戦の維持を脅かしていると非難するとともに、ガザ地区をめぐる和平計画を主導しているアメリカのトランプ政権など対し、イスラエルに合意を守らせるよう求めました。
ガザ地区ではことし10月に停戦合意が発効したあとも、イスラエル軍がハマス側の合意違反を主張して散発的に攻撃を行い、地元当局によりますと停戦後の死者は390人を超えるなど、不安定な情勢が続いています。(NHK)