【時事】イスラエル国会は６日、ヨルダン川西岸のパレスチナ人私有地に建てられたユダヤ人入植者向け住宅を合法化する法案を賛成多数で可決しました。西岸などを領土とする国家樹立を目指すパレスチナは「これは窃盗許可だ。われわれは対抗措置を取る」（パレスチナ解放機構幹部のハナン・アシュラウィ氏）と反発しています。

ただ、イスラエルの検事総長は既に国際法などに違反すると厳しい認識を示しており、最高裁で違法と判断される可能性が高いです。
極右政党の主導で成立したこの法律では、西岸のユダヤ人入植地１６カ所に建てられた住宅約４０００戸が対象となり、「アウトポスト」と呼ばれる政府非公認の入植地も含まれます。パレスチナ人土地所有者は補償金の支払いを受けるか、代替地を付与されるといいます。