ICRCは3日声明を発表し、イラク北部のモスル近郊で、今月に入り、子ども5人と女性2人の合わせて7人が化学兵器による被害を受け、地元の病院で手当てを受けていると明らかにしました。
7人には吐き気やせき、それに目が赤くなるなどの症状が見られ、ICRCの医療チームが病院で被害者の治療を支援しているということです。そのうえでICRCは、化学兵器の使用は国際法で禁じられているとして、強く非難しました。
声明の中でICRCは、誰が化学兵器を使ったのかは触れていませんが、イラクではこれまで過激派組織ISによる化学兵器の使用がたびたび報告されています。
モスルの奪還に向けて大規模な軍事作戦を進めるイラクの政府軍は、ISとの激しい戦闘の末、市の東半分を制圧したのに続いて西側でも攻勢を強めていて、劣勢に立たされるISが自爆攻撃に加え、化学兵器なども使って抵抗を続ける懸念が出ています。