【テヘラン=中西賢司、ロンドン=緒方賢一】イランのアラグチ外務次官は13日、核合意からの離脱を表明したアメリカをのぞく英仏独露中5か国での枠組み維持について、欧州との協議は「45日から2か月」で打ち切ると述べました。
(写真:EPA-EFE/TTXVN) |
国会委員会での発言を広報担当者が地元メディアに明らかにしました。
イランは当面は核合意の枠組みに残留しますが、アメリカの制裁復活後の経済利益が見込めないと判断すれば離脱する可能性を示唆しています。アラグチ氏の発言は欧州に交渉期限を突きつけ、欧州企業がイランでビジネスを継続できる保証を迫る狙いがあるとみられます。
一方、イギリス首相府の発表によりますと、メイ首相は13日、イランのロハニ大統領と核合意について電話で協議し、対話を続けることで合意しました。メイ氏は核合意の維持は英国とイランの国家安全保障の利益にかなうとの考えを示しました。