イラン軍事パレード銃撃事件 22人を拘束 外国関与など調べ
(VOVWORLD)(NHK) -中東のイランで軍事パレード中に武装グループが銃を乱射し25人が死亡した事件で、イラン当局は事件に関与した疑いで22人を拘束し、事件の背後に外国が関与しているかなど調べを進めることにしています。
写真:AP |
イラン南西部フーゼスタン州のアフワズで22日、武装グループが軍事パレードに乱入して銃を乱射し、軍の精鋭部隊の兵士や市民ら25人が死亡しました。
イランの治安当局は24日、事件に関与した疑いでこれまでに22人を拘束したと発表しました。
最高指導者ハメネイ師は自身のホームページで「このひきょうな行為を起こした者たちはサウジアラビアとUAE=アラブ首長国連邦から資金を得ていた」と改めて湾岸諸国の関与を主張し、治安当局は今後、背後関係を調べることにしています。
ただアラブ首長国連邦のガルガシュ外務担当国務相はこれまでに「事実無根だ」とコメントし、事件への関わりを否定しています。
また今回の事件をめぐっては、現場のアフワズを含む地域で分離独立運動を展開しているアラブ系の武装組織と、過激派組織IS=イスラミックステートがいずれも犯行を主張していて、実行犯グループの特定には至っていません。
一方、イラン当局は当初、実行犯のグループは4人だと発表していましたが、その後5人に訂正しました。