ニューデリーで、軍事パレードに参加したアラブ首長国連邦の兵士ら=
EPA/TTXVN
インドで国の記念日の式典に合わせて最新のミサイルや戦闘機などを披露する軍事パレードが行われ、インド政府は中国やパキスタンを念頭に進めている軍事力の近代化が着実に進んでいることをアピールしました。
インドの首都ニューデリーで26日、国の最大行事のひとつ、共和国記念日の式典に合わせて軍事パレードが行われました。
この中で、インドがロシアと共同開発し、中国との国境近くに配備されているとされる巡航ミサイル「ブラモス」や、地対空ミサイル「アーカーシャ」が披露されました。
またインドが初めて自主開発し実戦配備を始めた戦闘機「テジャス」も公開されたほか、新設されたテロ対策部隊の行進や、兵士たちによるバイクでのアクロバット走行なども行われ、集まった人たちが歓声を上げていました。
インドは、南シナ海やインド洋への海洋進出を強める中国や、中国と連携を強めている隣国のパキスタンを念頭に、軍事力の近代化を急速に進めていて、世界有数の兵器輸入国となっています。
インドとしては、軍事力の近代化が着実に進んでいることをアピールすることで、「アジアの大国」として地域の安全保障の分野で重要な役割を果たしていく姿勢を国内外に印象づけたいという思惑があるものと見られます。(NHK)