インドネシア大統領選挙で敗れた元軍人のプラボウォ・スビアント氏は、選挙で大規模な不正があったとして憲法裁判所に異議を申し立て、激しい選挙戦で生じた政治対立が当面続く見通しです。
今月9日に行われたインドネシア大統領選挙は、首都ジャカルタの知事を務めるジョコ・ウィドド氏が53.15%の得票率で、元エリート軍人のプラボウォ・スビアント氏に6ポイント余りの差をつけて当選しました。
敗北したプラボウォ氏は、選挙の過程で大規模な不正があったとして、25日夜、憲法裁判所に異議を申し立てました。
プラボウォ氏の陣営の幹部は記者団に対し、プラボウォ氏の立会人が数えた票数と選挙管理委員会が発表した票数が食い違うなど、インドネシア全土の投票所のうち5万2000か所余りで不正が行われ、本来であればプラボウォ氏の得票が70万票余りジョコ氏を上回っていると主張しています。
異議の申し立てを受けて、憲法裁判所は来月下旬までに結論を出すことになります。インドネシアでは、仮に一部の不正が認定されたとしても、800万票以上ある票差が覆る可能性は低いという見方が大勢ですが、激しい選挙戦で生じた政治対立は当面続く見通しです。